必要ない時には、折りたたんで部屋の隅に寄せられる折りたたみベッドは、一人暮らしをされる方に人気が高くなっています。
部屋を広く使えるだけでなく、値段も安いので無駄な出費を抑えられるのも魅力ですよね?
しかし気になるのが、寝心地や使い勝手ではないでしょうか?
「安かろう悪かろう」では、せっかく購入しても無駄になる可能性があります。
そこでこの記事では、折りたたみベッドのメリット・デメリットに加えて、寝心地の良い折りたたみベッドの選び方をご紹介したいと思います。
折りたたみベッドのメリット
簡易的なイメージが強い折りたたみベッドですが、メリットとしては、
- 使用しない時には折りたためる
- 移動が出来る
- 値段が安い
- 布団が使える
- 湿気やカビに強い
- 布団を部屋干し出来る
と言った事があります。
1.使用しない時には折りたためる
折りたたみベッドは使用しない時に折りたためるので、部屋を広く使う事が出来ます。
種類にもよりますが、一般的には5分の1~7分の1にまで専有面積を減らす事が出来ます。
2.移動が出来る
キャスター付きの折りたたみベッドであれば、部屋の隅に移動するのも簡単です。
キャスターはストッパーが付いているので、就寝中に動くと言った事もありません。
また転勤族の方にとっては、簡単に移動できる折りたたみベッドは重宝します。
3.値段が安い
電動式折りたたみベッドは値段が高いですが、通常のタイプであれば値段が安いのも魅力です。
サマーベッドやすのこベッドであれば、5千円~購入する事も可能です。
4.布団が使える
すのこ式折りたたみベッドでは、マットレスはもちろんですが敷布団を使う事も出来ます。
大学生の一人暮らしなど、「取り合えず寝るスペースを確保したい」と言った時にも便利です。
5.湿気やカビに強い
通常のベッドと違い、頻繁に移動する折りたたみベッドは湿気やカビに強くなっています。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきますが、その汗は湿気となってベッドの床板に溜まります。
折りたたみベッドでは、常に新鮮な空気を取り込む事が出来るので、カビ対策としてもおすすめです。
6.布団を部屋干し出来る
すのこ式折りたたみベッドなら、四つ折りや二つ折りが出来るので、布団や薄手のマットレスを部屋干しする事が出来ます。
朝起きて布団を干すと、寝ている間にかいた汗を乾燥出来るのでとっても便利ですよ。
折りたたみベッドのデメリット
このように折りたたみベッドには、たくさんのメリットがあります。
しかしメリットがあると言う事は、必ずデメリットも存在します。
折りたたみベッドの主なデメリットとしては、
- 薄手の布団で寝ると痛い
- 床を傷つけやすい
- マットレスを選べない・交換出来ない
- 折りたたむのが面倒
- 見た目がおしゃれではない
と言った事が挙げられます。
1.薄手の布団で寝ると痛い
通常のすのこベッドでも同じですが、板の上に薄手の布団を敷いて寝ると背中や腰が痛くなります。
若い方であれば筋肉も関節も柔らかいので、特に気にならないかもしれませんが、腰痛持ちや年配の方は分厚い敷布団やマットレスを使うようにしましょう。
2.床を傷つけやすい
折りたたみベッドは床の上をキャスターで移動させるので、場合によってはフローリングに傷が付く場合があります。
またすのこ式折りたたみベッドは、床に直接置くので引きずるとやはり傷をつけてしまいます。
賃貸マンションでは退去時に傷が付いていると、修繕費用を請求される事があるので、
- 移動する時はキャスターのロックを解除する
- すのこ式折りたたみベッドは裏面にクッション材が付いているものにする
と言った事を徹底しましょう。
3.マットレスを選べない・交換出来ない
折りたたみベッドの中には、ポケットコイルなどマットレスがくっついているタイプがあります。
寝心地は布団に比べて良いのですが、マットレスの種類は1種類か多くても2種類しかありません。
本来であれば体重や腰痛の有無によってマットレスを選ぶのが基本ですが、折りたたみベッドではその選択肢がありません。
またマットレスがへたってきても交換出来ないのもデメリットです。
短いスパンだけ使うのであれば良いですが、5年~10年と使い続けるのであれば通常のベッドの方が良いでしょう。
4.折りたたむのが面倒
私も一時期折りたたみベッドを使っていましたが、実際に折りたたむ事はほとんどありませんでした。
と言うのも、折りたたむためにはシーツを外したり布団をどけなければいけないので、想像以上に面倒だからです。
小まめな性格であれば良いですが、ずぼらな性格の人は折りたたみベッドのメリットを活かしきれないかもしれません。
5.見た目がおしゃれではない
折りたたみベッドは種類が少ない上に、デザインも限られています。
宮付きや収納などの機能も省いてあるので、インテリアにこだわりたい方にはおすすめ出来ません。
折りたたみベッドの種類と特徴
一言で「折りたたみベッド」と言っても、その種類や形態は様々です。
中でも人気が高いのは、
- すのこ折りたたみベッド
- パイプ製折りたたみベッド
- マットレス付き折りたたみベッド
の3種類になります。
すのこ折りたたみベッドの特徴
すのこ折りたたみベッドは、その名の通り折りたためるすのこです。
四つ折りや二つ折り、ロール状などがあり、すのこ折りたたみベッドの上に布団や薄手のウレタンマットレスを敷くようになっています。
四つ折りや二つ折りのすのこ折りたたみベッドは、布団やマットレスを載せたまま部屋干しをする事が出来るので、湿気が気になる方やベランダがないご家庭で重宝します。
一方、ロール状のすのこ折りたたみベッドは、使わない時には丸めて立てかけておくことが出来るので、置き場所を選びません。
デメリットとしては、すのこ自体にクッション性がないので寝心地が硬い事が挙げられます。
パイプ製折りたたみベッド
最も一般的なのがパイプ製折りたたみベッドで、フレームがスチールを素材としたパイプで作られています。
取っ手を持ち上げるとワンタッチで折りたたむことが出来て、専有面積を6分の1程度に縮める事が出来ます。
一般的な折りたたみベッドには、棚やコンセントが付いていませんが、パイプ製折りたたみベッドの中には宮付きタイプもあります。
キャスターが付いているので、女性でも簡単に移動する事が出来ます。
上に敷布団やウレタンマットレスを敷いて使いますが、寝床にクッション性があるので布団でも快適に睡眠を取る事が出来ます。
マットレス付き折りたたみベッド
折りたたみベッドの中には、予めマットレスを貼り付けてある商品もあります。
主流なのは低反発ウレタンマットレスや、ポケットコイルマットレスで、上に何も敷かなくても快適な寝心地になっています。
但し先述した通り、マットレスの交換が出来ないため寿命は短く、個人的にはあまりおすすめしていない折りたたみベッドです。
まとめ
折りたたみベッドは、置き場所を選ばず移動が簡単で、湿気やカビにも強いメリットがあります。
すのこ折りたたみベッドは、布団を部屋干しするのに最適ですが、寝心地が硬いデメリットがあるので、腰痛持ちの方は避けた方が良いでしょう。
人気が高いパイプ製折りたたみベッドの中には、宮付きもあるので使い勝手に優れています。