兄弟姉妹がいる場合、ある程度成長すると子供部屋に2人で寝かせるご家庭がほとんどではないでしょうか?
そんな時に便利なのが二段ベッドで、一人だと寂しい子供も、兄弟姉妹と一緒なら安心して睡眠を取る事が出来ます。
狭い子供部屋でも二段ベッドなら1台分のスペースで済みますし、ベッド2台購入するよりも安いのも魅力です。
しかし二段ベッドは通常のベッドと異なるので、思わぬデメリットが出てくることがあります。
そこでこの記事では、二段ベッドのメリット・デメリットについて詳しくご説明したいと思います。
二段ベッドのメリット
小学生くらいの子供にとって、二段ベッドは憧れの存在です。
特に弟や妹にとっては、お兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に寝るのは、この上ない楽しみです。
そんな二段ベッドのメリットとしては、
- 子供部屋を有効活用出来る
- 2台購入するより安い
- 兄弟姉妹が仲良くなる
- 自立心が養える
- 地震対策になる
- 大人になるまで使い続けられる
- 秘密基地代わりなる
と言った事があります。
1.子供部屋を有効活用出来る
一軒家であれば子供部屋を幾つも用意する事が可能ですが、マンション住まいでは限られたスペースを有効活用する必要があります。
一般的に子供2人で使う子供部屋の広さは6畳程度なので、その中に2人分のベッドや勉強机を入れなくてはいけません。
ベッド2台を横並びにすると、それだけで部屋を占領してしまいますが、2段ベッドであれば6畳の間取りでも問題なく設置する事が出来ます。
2.2台購入するより安い
経済的に見ても二段ベッドはメリットが大きくなります。
シングルベッド2台購入すると、最低でも5万円はかかりますが、二段ベッドなら3万円~5万円程度で用意する事が出来ます。
子供は成長するに従い、習い事やクラブ活動など出費が嵩んできますが、二段ベッドを取り入れる事で無駄な出費を抑える事が出来ます。
3.兄弟姉妹が仲良くなる
就寝前の時間は、子供たちにとって一番リラックス出来る時です。
その日にあった事や、悩みごと、気になる異性についてなど親には話しにくい内容でも兄弟姉妹なら話せる事もあります。
同じ時間を毎日共有する事で、子供達の間に絆が生まれて自然に仲良くなります。
4.自立心が養える
これまで親と一緒でないと寝れなかった子供達も、子供部屋で寝る事で自立心が芽生えてきます。
親離れをするのは少し寂しくもありますが、子供達が日々成長する姿を目の当たりにする事で確かな成長を感じるでしょう。
5.地震対策になる
高さがある二段ベッドで心配なのが、地震によって二段ベッドが倒れる事ではないでしょうか?
私も気になって色々調べましたが、二段ベッドが転倒する事故は見当たりませんでした。
むしろ二段ベッドよりも安定性が悪い本棚などが転倒する事が多いのですが、二段ベッドが支えになって下敷きにならなかったと言う口コミもあります。
日本は地震大国なので対策は必要ですが、二段ベッドだから特別地震に弱いと言う事はありません。
6.大人になるまで使い続けられる
最近の二段ベッドは2台のベッドに分割する事が出来ます。
そのため、
- 子供が小さい時はキングサイズベッドで添い寝
- 小学生になったら二段ベッド
- 一人部屋を持つようになったらシングルベッド2台
として使う事が出来ます。
耐荷重も100㎏以上あるものを選ぶ事で、子供が中高生や大人になってからも使い続ける事が出来ます。
7.秘密基地代わりなる
子供は高い場所で寝る事に憧れを持っています。
二段ベッドの上段の高さは日常では味わう事の出来ない、特別な空間と言えます。
また下段もカーテンを付ける事で、ちょっとしたプライベート空間に早変わり。
二段ベッドをそのまま使うのも良いですが、板壁を貼り付けたりカーテンレールを取り付けるなどすると秘密基地代わりにもなります。
二段ベッドのデメリット
子供達がワクワクする二段ベッドですが、意外な盲点があるのも確かなので、購入前にチェックをしておきましょう。
主な二段ベッドのデメリットには、
- 夏場は上段が暑い
- 上段からの転落のリスクがある
- 子供が成長すると天井に頭がつっかえる
- 布団の上げ下ろしが大変
- 部屋が暗くなる
- 上段の取り合いで喧嘩をする
と言った事があります。
1.夏場は上段が暑い
二段ベッドで厄介なのが、上段と下段の温度差です。
夏場になるとエアコンを付けて温度調整を行いますが、冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まります。
そのため下段は寒いくらい温度が下がっていても、上段は蒸し風呂状態になっている事もあります。
夏場は床付近と天井付近の温度差が10度を超える事もあるので、部屋の空気を循環させる必要があります。
おすすめなのは、サーキュレーターで空気を攪拌する事。
直線的で強い風を送り込む事で、上段と下段の温度差はなくしてくれます。
2.上段からの転落のリスクがある
子供も小学校高学年になると、ベッドから転落する心配はまずありません。
しかし幼稚園児や小学校低学年の子供は、二段ベッドからの転落事故に注意が必要です。
二段ベッドには高さ30㎝程度のサイドガードがついていますが、体重が軽い幼児の場合寝ている間に飛び越してしまう事があります。
下段であれば少し痛い目をするくらいで済みますが、上段から転落すると大怪我につながる事もあります。
そのため子供が小さい間は1台のキングサイズベッドで、お母さんと添い寝をするようにしましょう。
3.子供が成長すると天井に頭がつっかえる
二段ベッドの上段は高さがあるので、子供が成長してくると頭を天井にぶつけるようになります。
小学生くらいの身長であれば大丈夫ですが、中高生の男子になるとかなり圧迫感が大きくなります。
子供の身長が高くなってきたら、シングルベッド2台として使う事も視野に入れるようにして下さい。
4.布団の上げ下ろしが大変
子供は汗っかきなので小まめにシーツを変えたり、布団を干してあげないと不衛生な環境になってしまいます。
身長が高いお母さんであれば大丈夫ですが、小柄な方の場合上段の布団の上げ下ろしは想像以上に重労働になってしまいます。
身長が低いお母さんは、ロータイプの二段ベッドを選ぶようにしましょう。
5.部屋が暗くなる
二段ベッドは高さがありますし、上段も下段もあるので木材もたくさん使用されています。
そのため窓際に設置すると、太陽の光を遮る事になり、部屋全体が薄暗くなってしまいます。
二段ベッドは重さもあるので、一度設置すると移動するのも大変です。
そのため二段ベッドは始めの段階で、出来る限り太陽の光を遮らない場所に置くようにしましょう。
6.上段の取り合いで喧嘩をする
兄弟姉妹の年が離れていれば、子供達で話し合ってどちらが上段に寝るか決める事が出来ます。
しかし年が近い子供達であれば、上段の奪い合いで喧嘩をする事もあります。
小学生あれば、転落の心配が少ない年上の子供や、寝相が良い子供を上に寝かせるようにしましょう。
二段ベッドの選び方
二段ベッドは赤ちゃんから大人になるまで、長く愛用する事が出来るベッドです。
そのため、
- 分割できる
- 耐荷重は100㎏以上ある
- ロータイプがおすすめ
- 耐震仕様になっている
- 飽きの来ないデザイン
と言ったポイントを抑えて選ぶようにしましょう。
分割できる
分割式二段ベッドを選ぶ事で、
- キングサイズで添い寝
- 二段ベッド
- シングルベッド2台
の3通りの使い方が可能になります。
最近の二段ベッドはほとんど分割式になっていますが、稀に分割できない二段ベッドもあるので、スペックを必ず確認するようにして下さい。
耐荷重は100㎏以上ある
子供が小さい時はイメージしにくいですが、あっという間に身長も体重も増えるのが子供です。
特に親が大きい子供は、中学生くらいから一気に成長するので、耐荷重は100㎏以上の二段ベッドを選ぶようにしましょう。
耐荷重の目安は、「体重×1.5倍」になっています。
100㎏あれば男子高校生でも、安心して使えう事が出来ます。
ロータイプがおすすめ
お母さんの身長が165㎝以上あれば、ロータイプでなくても布団の上げ下ろしをする事が出来ます。
あるいは、布団の上げ下ろしはお父さんの役目と言うご家庭も心配ありません。
しかし、そうでない場合にはロータイプの二段ベッドの方が使い勝手に優れているのでおすすめです。
布団の上げ下ろし以外にも、子供がリビングで寝てしまった場合など抱っこして寝床まで運ぶ時などロータイプの方が便利です。
耐震仕様になっている
通常の二段ベッドは上段と下段のつなぎ目部分に「ダボ」と呼ばれている金属の棒が入っています。
ダボがある事で、ベッドがずれるのを防いでくれるのですが、地震対策を考えると1本のダボを差し込んでいるだけでは不十分です。
耐震仕様の二段ベッドでは、
- ダボが2本入っている
- ダボの上下をネジで固定できる
と言ったように作られています。
ダボが2本入っている二段ベッドは地震の横揺れに強く、ダボを固定出来る二段ベッドは縦揺れに強い特性があります。
飽きの来ないデザイン
一般的に二段ベッドは子供用に作られているので、デザインが可愛いものもたくさんあります。
しかし乳幼児から大人まで使い続ける事が出来る二段ベッドは、シンプルなデザインの方が無難です。
子供が小さい時には少し物足りないかもしれませんが、大きくなった時でも恥ずかしくないデザインを選ぶようにしましょう。
まとめ
二段ベッドは省スペースで、兄弟姉妹の絆を強くするメリットがあります。
しかし夏場は上段が暑く、転落の危険性があるなどデメリットも存在します。
二段ベッドを選ぶ時には、ロータイプで地震対策を行っている利便性・安全性が高い商品を選ぶようにしましょう。