畳ベッドの選び方|快適な睡眠のためにサイズ・素材にこだわろう!

畳ベッド

最近は洋間主体の間取りが増えているので、布団で快適に睡眠を取るためには畳ベッドが欠かせません。

中にはフローリングに布団を直置きして寝る人もいますが、板の上に布団を敷くと硬くて寝心地が悪くなってしまいます。

畳ベッドであれば素材となる「い草」が適度な弾力性と吸放湿性を備えているので、オールシーズン快適に睡眠を取る事が出来ます。

しかし、畳ベッドは種類が多いのでどれを選べば良いか迷ってしまいますよね?

そこでこの記事では、失敗しない畳ベッドの選び方についてご説明したいと思います。

畳ベッドの選び方4つのポイント

畳ベッドを選ぶ時に注目して欲しい事は、

  1. サイズ
  2. 収納
  3. 畳表の種類

の3点です。

1.サイズ

和室に布団を敷く場合には、多少寝相が悪くても布団から足や手がはみ出すだけで済みますが、畳ベッドの場合には狭すぎると落下してしまう可能性があります。

一般的にはシングルが一人用、ダブルが二人用と考えられていますが、快適に睡眠を取るためには体格に合ったサイズ選びが大切です。

畳ベッドの場合長さは200㎝で統一されていますが、サイズによってベッドの幅が異なってきます。

サイズ ベッド幅 人数
シングル 100㎝ 一人用
セミダブル 120㎝ 一人用
ダブル 140㎝ 二人用
クイーン 160㎝ 二人用

このように畳ベッドの幅は、サイズが一つ上がるごとに20㎝ずつ広くなっています。

シングルとセミダブルは一人用で、二人用にはダブル以外にクイーンサイズがあります。

快適に睡眠を取れるベッド幅

では快適に睡眠を取るためには、どの程度のベッド幅が必要かと言うと「肩幅+両サイド20㎝ずつ」となります。

男性の肩幅の平均が45㎝程度、女性の肩幅の平均が41㎝程度なので、一人で寝るのであればシングルサイズで問題ありません。

但し体格ががっしりしている人の場合、セミダブルにするのも睡眠の質を向上させる事が出来るのでおすすめです。

またカップルや夫婦で寝る場合には、「男性の肩幅+女性の肩幅+60㎝」が理想的なベッド幅になります。

合計すると146㎝となりダブルサイズでは少し窮屈に感じるので、間取りに余裕があればクイーンサイズの畳ベッドを選ぶようにしましょう。

2.収納

最近の畳ベッドには収納付きが多く見られます。

収納畳ベッドには、

  • 引き出し式
  • チェスト式
  • 跳ね上げ式
  • ベッド下収納

の4種類があり、それぞれ収納力や使い勝手が異なってきます。

引き出し式畳ベッド

引き出し式畳ベッドは、サイドに引き出しが1段付いている畳ベッドです。

収納力はあまりなく、薄手の洋服やリネン類、小物を入れるのに適しています。

チェスト式畳ベッド

チェスト式畳ベッドは、4杯の浅型引き出し、1杯の深型引き出しに加えて、ベッド下に長物収納エリアが備わっています。

収納力は高くボックス構造になっているので、頑丈でほこりや虫が入りにくくなっています。

引き出しはスライドレール付きなので、重たい本や雑誌類を収納しても開閉をスムーズに行う事が出来ます。

跳ね上げ式畳ベッド

跳ね上げ式畳ベッドは、シリンダーの力で畳ごと跳ね上げて、その下に収納する畳ベッドです。

開閉に力は不要で、大型の布団や家電製品、スーツケースなどでも収納する事が出来るので、荷物が多い方におすすめとなります。

ベッド下収納畳ベッド

ベッド下収納畳ベッドでは、人力で畳や床板を外す必要があります。

収納力は跳ね上げ式畳ベッドと同様に非常に高く、シリンダーなどの部品を使っていない分コストも割安になっています。

3.畳表の種類

本来畳は天然のい草を編み込んで作られています。

しかし最近の畳ベッドにはい草以外にも、

  • 美草畳
  • クッション畳
  • 洗える畳

と言った畳表があるのでご説明したいと思います

い草

天然素材のい草は、湿度が高い時には余分な湿気を吸収して、乾燥すると吐き出す「吸放湿性」に優れています。

また適度に弾力があるので、すのこベッドと比べると寝心地も優しくなっています。

い草の香りにはリラックス効果もあるので、深い睡眠を取りたい方におすすめとなっています。

美草畳

セキスイが開発した新素材の畳表が、「美草畳」です。

汚れや水に強く、カビやダニを寄せ付けない上に、ホルムアルデヒドを放出しないなど機能面で優れています。

湿気を吸収するい草畳の場合、万年床にするとカビやダニの温床になってしまいますが、美草畳なら衛生的な環境を整える事が出来ます。

クッション畳

表面はい草を使用しているのですが、中にウレタン素材のクッションを入れてあるのが「クッション畳」です。

若い方は筋肉や関節が柔らかいので、多少寝心地が硬めの畳ベッドでも熟睡する事が出来ます。

しかしお年寄りが通常の畳ベッドで寝ると、腰痛や肩こりが酷くなる事があります。

そういった場合でもクッション畳であれば、ソフトな寝心地で耐圧分散性に優れているので快適な睡眠を取る事が出来ます。

洗える畳

畳は目の間に汚れが入り込むために、飲み物をこぼすと不衛生な状態になってしまいます。

「洗える畳」は、素材が樹脂で出来ていて中材にも防水シートが使われているので、汚れても水洗いをする事が出来ます。

特に介護が必要な方の場合、思いのほかベッドが汚れるケースがあるので洗える畳は重宝します。

敷布団の選び方

畳ベッドは、通常敷き布団を敷いて使用します。

寝心地が悪い場合には薄手のウレタンマットレスを敷く事もありますが、スプリングマットレスを敷くと寝汗が畳に染み込んだ時に気軽に乾燥させられないのでおすすめ出来ません。

ではどのような敷布団が良いかと言うと、

  • 十分な厚みがある
  • 敷布団に適した素材

の2点をチェックするようにしましょう。

十分な厚みがある

体重が軽い子供や女性であれば、多少薄手の敷布団でも熟睡する事が出来ます。

しかしせんべい布団に体重が重たい方が寝ると、底付き感が出てしまい腰痛や肩こりの原因になってしまいます。

寝心地が気になる方は、厚みが10㎝以上のボリュームがある敷布団を選ぶようにしましょう。

敷布団に適した素材

睡眠の質を上げるためには、自分に合った敷布団を選ぶ事が大切です。

主な素材としては、

  • 木綿
  • ポリエステル
  • 羊毛

の3種類があります。

ポイントとなるのは、適度に体重を分散してくれて、寝返りがうちやすいもの。

また寝汗による湿気を放出出来る素材が、敷布団には求められます。

木綿

木綿は昔ながらの素材で、しっかりとした寝心地で吸湿性に優れているのが特徴です。

しかし重量があり放湿性が悪いので、湿気が籠りやすくカビやハウスダストの影響を受けやすいので注意が必要です。

ポリエステル

ポリエステルは、安価でほこりが出にくいですし、丸洗い出来るので喘息などのアレルギーがある方におすすめとなっています。

但し吸湿性が悪いので、布団の中が蒸れやすいデメリットがあります。

羊毛

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羊毛は吸湿性・放湿性共に優れた素材です。

羊毛100%では値段が高くなるので、ポリエステルと羊毛を混ぜた敷布団が一般的です。

木綿と比べると弾力性には乏しいので、底付き感がある場合には薄手のマットレスを併用するのも良いでしょう。

まとめ

畳ベッドの選び方のポイントは、サイズ・収納・畳表の3つです。

少し広めの畳ベッドにすると、自由に寝返りが出来るので睡眠の質を向上する事が出来ます。

また敷布団の素材には、木綿・ポリエステルなどがありますが、吸放湿性に優れている羊毛がおすすめとなります。

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