すのこベッドの寝心地|布団は寝心地が硬いので高齢者や腰痛の方は注意!

寝心地 すのこベッド

すのこベッドには、マットレスだけでなく布団を敷いて寝られるタイプもあります。

敷布団であればマットレスよりも値段が安いので、学生の一人暮らしなど金銭的に余裕がなくても安心です。

しかし気を付けたいのが寝心地です。

すのこベッドに布団を敷くと、人によっては底付き感を感じたり、腰痛を悪化させる事あるので注意が必要です。

この記事では、すのこベッドに布団・マットレスを敷いた時の寝心地の違いについて詳しくご説明したいと思います。

布団が使えるすのこベッドの特徴

布団が使えるすのこベッド

すのこベッドであれば、全て布団が使えると考えている人も多いですが、実際には一部のすのこベッドでしか布団を敷く事は出来ません。

元々欧米から入ってきたベッド文化ですが、湿度が低い欧米諸国では床板がすのこ仕様のものはありません。

すのこベッドは高温多湿の日本でも湿気が籠らないように、床板に隙間を作り湿気を乾燥させるために開発されたものです。

人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきますが、その湿気は寝具の裏側に蓄積されていきます。

湿度が高い日本の場合、湿気が籠るとすぐにカビが生えてしまいますが、すのこベッドであればカビの繁殖を抑える事が出来ます。

しかしベッドで布団を使うためには、もう一つ強度の問題があります。

布団を使うためには床板の強度が必要

スプリングマットレスは、厚みが10㎝以上あり中にコイルが入っているので耐圧分散性に優れています。

そのため、一か所に荷重が加わっても力を分散して床板に伝える事が出来ます。

しかし敷布団の厚みは10㎝未満がほとんどですし、中綿が詰まっているので耐圧分散性が良くありません。

荷重が加わると床板の一か所に集中してしまうため、すのこがひび割れを起こしやすくなります。

そのため、布団が使えるすのこベッドでは、床板の強度を上げています。

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布団の寝心地は痛い?

このように床板がすのこになっていて、尚且つ強度があれば敷布団を使う事が出来ます。

しかし寝心地は畳に比べると硬くなっています。

と言うのも、畳はい草を編み込んでいるため弾力性がありますが、すのこベッドでは板の上に布団を敷くため弾力性がほとんどありません。

そのため薄いせんべい布団を敷くと、底付き感が出やすく腰や背中に負担をかける事になります。

特に注意をして欲しいのが、

  • 高齢者
  • 体重が重い
  • 腰痛持ち

の方です。

高齢者

高齢者

若い方であれば筋肉も関節も柔軟性があるので、多少硬い寝心地のすのこベッドで寝ても熟睡する事が出来ます。

しかし加齢とともに関節の柔軟性は損なわれるため、高齢者がすのこベッドに布団を敷くと朝起きた時に背中や腰に痛みを感じるケースが多くなります。

高齢者には畳ベッドがおすすめ

布団の寝心地が好きな高齢者の場合、すのこベッドよりも畳ベッドの方がおすすめです。

畳ベッドであればい草と布団の硬めの寝心地を再現する事が出来ますし、高さがあるので起き上がる時に足腰に負担がかかりません。

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体重が重い

太っている男性

子供や体重が軽い女性であれば、布団に沈み込む量が少ないので、すのこベッドでも快適に睡眠を取る事が出来ます。

しかし体重が70㎏を超えるような大柄な男性の場合、薄手の敷布団では底付き感が出てしまいます。

体重が重い方は厚手の敷布団を使う

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体重が重たい方の場合、厚手の敷布団を使うようにしましょう。

目安としては10㎝以上のボリュームがある、しっかりとした厚みの敷布団がおすすめです。

またポリエステルなどの化学繊維は軽量で値段も安いですが、中が空洞になっているので重たい方の体重を受け止めるには不十分です。

おすすめは羊毛を使用した敷布団で、適度な弾力性がありますし、吸放湿性に優れているので寝汗をかいても蒸れにくいメリットがあります。

腰痛持ち

腰痛の男性

腰痛の方の場合、寝具選びで一番大切なのが耐圧を適度に分散する事です。

人は寝ている姿勢の時に体重の44%が腰にかかっています。

そのため耐圧分散性が低い敷布団で寝ると、腰に負担を強いる事になるので症状を悪化させる要因になりかねません。

腰痛持ちはマットレスがおすすめ

腰痛持ちの方は、敷布団や薄手のウレタンマットレスは避けた方が良いでしょう。

腰痛に優しいのはスプリングマットレスの中でも、ポケットコイルマットレスやデュラテクノマットレスの2種類です。

ポケットコイルマットレスは寝心地が柔らかいので体重が軽い女性におすすめです。

フランスベッド社製のデュラテクノマットレスは、硬めの寝心地になっているので体重が重たい男性でも質の高い睡眠を取る事が出来ます。

マットレスの寝心地

より快適な寝心地を得たい方は、敷布団よりもマットレスの方がおすすめです。

マットレスの硬さは、基本的に寝る方の体重を目安にするのが一番確実です。

具体的には、

  • 体重が40㎏未満の方:ソフト
  • 体重が40㎏~70㎏の方:普通
  • 体重が70㎏以上の方:硬め

となるようにマットレスを選びましょう。

女性・子供におすすめのマットレス

女性

女性や子供は男性に比べて体重が軽いので、柔らかい寝心地のポケットコイルマットレスがおすすめです。

コイル一つ一つが袋に入って独立しているので、体に細かくフィットする寝心地となっています。

また耐圧分散性に優れていているので、腰痛持ちの方や同じマットレスに2人で寝ても横揺れしにくくなっています。

特に国産ポケットコイルマットレスは、抗菌・防臭・防ダニ加工が施されているので汗を良くかく子供でも衛生的にご使用する事が出来ます。

男性におすすめのマットレス

男性

体重が70㎏を超える男性の場合には、硬めの寝心地のボンネルコイルマットレスが良いでしょう。

コイルが連結しているので面で体を支える構造になっていて、部分的な凹みが少なく重たい体重でもしっかり支えてくれます。

ボンネルコイルマットレスは値段が安く、通気性・耐久性に優れているのが特徴です。

但し耐圧分散性は低いので、腰痛持ちの方は避けるようにして下さい。

腰痛の方におすすめのマットレス

デュラテクノマットレス

フランスベッドデュラテクノマットレス

56,236円~

体重が重たい腰痛持ちの方は、フランスベッド社製のマットレスがおすすめです。

マルチラススーパースプリングマットレスやデュラテクノマットレスであれば、連続スプリングが重たい体をしっかり支えてくれますし、表面の生地が柔らかいので耐圧分散性にも優れています。

抗菌・防臭・防ダニ加工が施されていて、衛生的で通気性、耐久性にも優れている高機能マットレスです。

すのこベッドはきしみ音がうるさい?

すのこベッドで寝ていると、ギシギシときしみ音がうるさいケースがあります。

と言うのも、すのこベッドでは床板の間に隙間があるので、ベッドによっては強度が低いからです。

特に、

  • マットレス専用すのこベッドに敷布団で寝る
  • 耐荷重を超えている

と言った時に、大きな音がしやすいので注意が必要です。

マットレス専用すのこベッドに敷布団で寝る

布団が使えるすのこベッド

すのこベッドには布団が敷けるタイプと、マットレス専用の2種類があります。

敷布団はマットレスと比べると薄く作られているため、荷重がダイレクトに床板に加わります。

特にマットレス専用の床板はすのこの強度が低いので、敷布団のように耐圧分散性が低い寝具を使うとギシギシと音がしたり、場合によっては床板がひび割れを起こす事もあります。

すのこベッドで敷布団を使う時には、必ずスペックを確認して布団が使えるタイプを選ぶようにしましょう。

耐荷重を超えている

耐荷重180㎏の折りたたみすのこベッド

すのこベッドに限らず、耐荷重を超える重さが加わると、ギシギシときしみ音がするようになります。

耐荷重とは静止した重りをベッドフレームに載せた時に、どのくらいまで耐えられるかの指標としてメーカーが提示している数値です。

ベッドフレームには寝る人の体重に加えて、マットレスや布団などの寝具の重さが加わりますし、寝返りなどをすると瞬間的に大きな荷重が加わります。

そのため耐荷重の目安は、「体重×1.5倍」となっています。

体重が70㎏の人であれば100㎏程度の耐荷重でも大丈夫ですが、それ以上重たい方の場合には耐荷重が150㎏以上のすのこベッドを選ぶようにしましょう。

寝心地の良い寝床内環境

毎日快適な睡眠を取るためには、寝床内環境を整える事が大切です。

一般的に寝具内の温度が33度、湿度が55%が最も熟睡しやすい環境と言われています。

寝床内環境を良くするためには、

  1. 寝返りがうちやすい寝具を選ぶ
  2. 通気性・吸放湿性の良い寝具を選ぶ
  3. 季節によって敷きパッドを使い分ける

の3つが重要となってきます。

1.寝返りがうちやすい寝具を選ぶ

寝返り

人は寝ている間に20回~30回の寝返りをしますが、適度な寝返りは、

  • 血流やリンパの流れを促進する
  • ノンレム睡眠とレム睡眠を切り替える
  • 筋肉が圧迫されるのを防ぐ
  • 寝床内環境を改善する

と言った働きがあります。

寝返りをする事で血の巡りが良くなり、一部の筋肉に負担がかかるのを防ぐ事が出来ます。

それと同時に寝返りをして新鮮な空気を取り込む事で、寝具内の湿度や温度をコントロールする働きがあります。

そのためマットレスはご自身の体格に適した硬さで、適度な反発力がないといけません。

低反発ウレタンマットレスは包み込むような寝心地で入眠しやすいですが、体を捻ってもマットレスが力を吸収してしまうのでスムーズな寝返りをする事が出来ないので避けた方が良いでしょう。

2.通気性・吸放湿性の良い寝具を選ぶ

通気性の良いマットレス

すのこベッドは通気性が良いので、湿気が籠りにくく快眠しやすいベッドです。

しかし寝具に湿気や熱がこもるようでは、熟睡する事が出来ません。

スプリングマットレスは中が空洞になっているので比較的通気性は良いですが、布団を選ぶ時には中綿の素材をチェックするようにしましょう。

布団の中綿には、

  • 綿
  • 羊毛
  • 羽毛
  • ポリエステル

と言った種類がありますが、羊毛と羽毛は吸放湿性に優れているのでおすすめです。

一方綿は吸湿性は高いですが、放湿性が低いので時々天日干しをしないと湿気でカビが生える事があります。

またポリエステル素材は、吸湿性・放湿性共に低くなっているので、使用する際には天然素材のシーツをかけるなど工夫をしましょう。

3.季節によって敷きパッドを使い分ける

あったか敷きパッド

心地よい温度は入眠をスムーズにしてくれますが、活用したいのが敷きパッドです。

夏場はサラサラとした肌触りで冷感素材のものを、冬場はふわふわとした肌触りで保温性が高い敷きパッドを敷く事で快適な睡眠を取る事が出来ます。

特にすのこベッドは床板に隙間があるので夏場は涼しいですが、冬場は床からの冷気が寝具まで達して寒く感じる事があります。

しかし温感素材で分厚い敷きパッドを使えば、簡単に寝床内環境を改善する事が出来ます。

また敷きパッドは肌に直接触れるので、1週間に1回程度は洗濯をして清潔な状態を維持しましょう。

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まとめ

すのこベッドに布団を敷いた時の寝心地は硬いので、高齢者や腰痛持ちの方は注意が必要です。

すのこベッドにマットレスを使う時は、体重が軽い女性や子供はポケットコイルが、重たい男性はボンネルコイルがおすすめです。

寝心地の良い寝床内環境を保つためには、寝返りがうちやすく通気性の良い寝具を使用しましょう。