通常のベッドはすぐに湿気てカビが生えるので、布団を敷いて寝る事は出来ません。
しかしすのこベッドは通気性が良いので、布団を敷いて寝られるタイプもあります。
但し注意して欲しいのが、「腰痛」や「背中の痛み」です。
と言うのも、敷布団はスプリングマットレスに比べて薄いですしクッション性も足りません。
そのため、使う人によっては腰や背中を痛めてしまう事があります。
この記事では、すのこベッドで腰痛が悪化する原因や、対策方法について詳しくご説明したいと思います。
すのこベッドで腰痛が悪化する原因
すのこベッドは湿気やカビに強いので、高温多湿の日本では非常に人気が高くなっています。
しかし実際すのこベッドで寝てみると、「腰痛が悪化した」「腰や背中が痛くて熟睡出来ない」と言った事があります。
すのこベッドで腰痛が悪化する主な原因としては、
- すのこは畳より硬い
- 薄い敷布団を使っている
- 高齢者
- 体重が重たい
と言った事が考えられます。
すのこは畳より硬い
「すのこベッドは布団が使えるから便利!」と考えている方も多いと思います。
確かにすのこベッドは、板と板に隙間があるので空気が通りやすく、通気性が悪い敷布団を敷いてもすぐにカビが生えるような事はありません。
しかし残念ながら、寝心地はマットレスに比べると良くありません。
と言うのも、布団は畳の上で寝る事を想定して作られています。
畳は天然のい草を編み込んでいるため弾力性がありまが、すのこベッドでは板の上に布団を敷く事になります。
板は畳のように弾力性がないので、寝心地が硬いばかりか、腰や背中の筋肉を傷める原因になりかねません。
朝起きた時に腰痛や背中に張りを感じた時には、布団ではなくマットレスを使うようにしましょう。
薄い敷布団を使っている
すのこベッドでもスプリングマットレスや、分厚くクッション性が高い敷布団を敷いて寝る分には快適に睡眠を取る事が出来ます。
しかし薄っぺらいせんべい布団を敷いて寝ると、体重を受け止めるだけの弾力性がないので、底付き感が出てしまい、腰痛を悪化させる要因になります。
すのこベッドに布団を敷いて使用する場合には、分厚く弾力性がある敷布団を敷くようにしましょう。
高齢者
若い方であれば筋肉や関節が柔らかいので、多少寝心地が硬いすのこベッドでも快適に睡眠を取る事が出来ます。
しかし年を取ると筋肉も関節も硬くなるので、すのこベッドに布団を敷いて寝ると寝心地が悪く感じます。
そのため高齢者がベッドに布団を敷いて寝るのであれば、すのこベッドよりも畳ベッドの方がおすすめです。
体重が重たい
体重が軽い子供や女性であれば、体が布団に沈み込む量が少ないので、腰痛が悪化する事は稀です。
しかし体重が重たい男性の場合、敷布団の弾力性だけでは体重を支える事が出来ないため、腰痛や背中の痛みが悪化しやすくなります。
敷布団の質にもよりますが、体重が70㎏を超える方は布団よりもマットレスの方がおすすめです。
すのこベッドの寝心地を改善する方法
すのこベッドに布団を敷いて寝た時に、腰痛が悪化するようでしたら、
- スプリングマットレスに変える
- マットレストッパーを敷く
- 分厚い敷布団に替える
と言った対策を取るのが効果的です。
1.スプリングマットレスに変える
人は寝ている姿勢の時に、44%の荷重が腰にかかっています。
耐圧分散性に優れたマットレスであれば、荷重を分散させる事で腰にかかる負担を軽減する事が出来ます。
しかし敷布団はマットレスのように耐圧分散をする事が出来ないので、腰や背中に大きな負担を強いる事になります。
腰痛持ちの方でなければすのこベッドに敷布団を敷くのもありですが、腰痛の方は出来るだけスプリングマットレスを使うようにしましょう。
腰痛の女性におすすめのマットレス
両面仕様 『 フィットスリーパー -理想的な寝姿勢をサポート-』
腰痛の方がマットレスを選ぶ時には、ご自身の体重と耐圧分散性を考慮する事が大切です。
体重が比較的軽い女性が硬いマットレスで寝ると、体が反り返ってしまいます。
そのため柔らかめの寝心地にする必要があるのですが、おすすめは「ポケットコイルマットレス」です。
ポケットコイルマットレスはコイル一つ一つが袋に入って独立しているので、マットレスにかかる荷重をしっかり分散してくれて、腰や背中に負担をかけません。
値段も手ごろなので、人気のマットレスになっています。
腰痛の男性におすすめのマットレス
一方、体重が重たい男性の場合には、ポケットコイルマットレスのように柔らかい寝心地では体が「く」の字に折れ曲がってしまい、腰が圧迫されてしまいます。
そのため、寝心地が硬めのフランスベッド社製の「デュラテクノマットレス」がおすすめです。
デュラテクノマットレスは耐圧分散性に非常に優れているマットレスで、通気性も良く長持ちもします。
値段は若干高めですが、寿命が長いのでコスパに優れているおすすめマットレスです。
2.マットレストッパーを敷く
腰痛が悪化する場合には、布団よりもスプリングマットレスがおすすめです。
しかし金銭的にスプリングマットレスに買い替えるのが難しい方は、布団の上にマットレストッパーを敷くのも良いでしょう。
マットレストッパーとは、厚みが3㎝~7㎝程度の薄手のマットレスで、寝心地を改善する目的で使用されます。
高反発マットレス 高耐久性 310 『エイプマンパッド』
おすすめのマットレストッパーとしては、『エイプマンパッド』があります。
密度が30Dとコスパに優れているのが特徴で、値段も安く耐久性にも優れています。
また使う面によって寝心地が異なっていて、プロファイル面(凸凹面)は硬さが120Nとソフトな寝心地になっているので、女性や子供におすすめです。
一方スタンダード面は、170Nとしっかりした寝心地なので男性におすすめとなっています。
厚みが5㎝・7㎝・9㎝・10㎝とありますが、トッパーとして使用するのであれば女性や子供は5㎝、男性は7㎝で大丈夫です。
3.分厚い敷布団に替える
マットレストッパーでは布団の上に敷くので、寝心地は快適になりますが、布団ならではのふわふわとした寝心地は損なわれてしまいます。
これまで長年布団で寝ていた方の場合、マットレスに変わるだけで熟睡出来ないケースもあります。
そう言った場合には、薄手の敷布団からボリュームのある敷布団に替えるようにしましょう。
まとめ
すのこベッドでは弾力性がある畳と違い、板の上に敷布団を敷く事になるので、腰痛や背中の痛みが出るケースがあります。
すのこベッドでは底付き感が出て熟睡出来なかったり、朝起きた時に腰や背中が痛いようでしたら、
- スプリングマットレスを使う
- マットレストッパーを敷く
- 分厚い敷布団に変える
と言った対策を取るようにしましょう。