フロアベッドのメリット・デメリット|湿気やカビに弱いが開放感は抜群!

フロアベッド フロアベッド

床近くの低い場所に寝床があるフロアベッドは、値段も安く開放感に溢れています。

比較的新しい種類のベッドですが、若い方を中心に人気が高いベッドです。

そんなフロアベッドですが、幾つか注意しなければならないポイントがあるので、ご説明したいと思います。

フロアベッドとは?

おしゃれなフロアベッド

フロアベッドとは、フロア(床)にマットレスを載せる「床板」を直接置いてあるベッドの事を言います。

フロアベッドの特徴としては、

  • 脚が付いていない
  • フレーム枠で囲まれている
  • 使用している部材が少ない

と言った事が挙げられます。

脚が付いていない

フロアベッドの最大の特徴は、脚が付いていない事です。

高さが低いベッドには他に「ローベッド」もありますが、こちらは脚があるのでフロアベッドと比べると高さがあります。

フレーム枠で囲まれている

床板は直接フロアに置くようになっていて、床板とマットレスはフレーム枠で囲まれています。

周囲をグルっとフレームで囲まれているため、マットレスに空気が入り込みにくい特性があります。

使用している部材が少ない

フロアベッドの作りは非常に簡易的です。

ベッドとしての最低限必要な部材に加えて、ヘッドボードに棚やコンセントが付いているシンプルな構造になっています。

そのため使用している部材は、他のベッドと比べてもかなり少ないのが特徴です。

フロアベッドのメリット

フロアベッドは高さが低く、使用している部材が少ないので、

  1. 値段が安い
  2. 安心感がある
  3. 部屋を広く見せる事が出来る
  4. おしゃれなデザインが多い
  5. 赤ちゃんとの添い寝に最適
  6. 組み立てが簡単

と言ったメリットがあります。

1.値段が安い

節約出来る

フロアベッドは、他のベッドと比べるとシングルサイズで5000円程度値段が安く販売されています。

大学生の一人暮らしの方などは、経済的に余裕も少ないですが、フロアベッドなら気軽に購入する事が出来ます。

2.安心感がある

安心感

これまで布団で寝ていた方の場合、高さがあるベッドだと落ち着いて眠れないケースがあります。

しかしフロアベッドの高さは、床に布団を敷いて寝るのとほとんど変わらないので安心感があります。

3.部屋を広く見せる事が出来る

開放的なフロアベッド

高さが低いベッドは、見た目に開放感があります。

ロフトベッドや二段ベッドの場合、高さがあるので見た目に圧迫感を感じやすいですし、窓からの日当たりも悪くなりがちです。

フロアベッドなら部屋に入ってきた時に、視界を遮る事がないので広々とした印象にする事が出来ます。

4.おしゃれなデザインが多い

モダンデザインフロアベッド Fragor フラゴル

フロアベッドを購入する人は、若い人が多い事もあり、デザインがおしゃれになっているのも魅力です。

カラーバリエーションやマットレスの種類も豊富にそろっているので、お気に入りのフロアベッドを見つけやすくなっています。

5.赤ちゃんとの添い寝に最適

赤ちゃんとの添い寝に最適なフロアベッド

赤ちゃんと添い寝をする場合、通常のベッドでは落下した時に頭部を打ち付ける危険性が高いのでおすすめできません。

しかしフロアベッドの高さは、床から20㎝~25㎝程度とかなり低くなっています。

赤ちゃんが万が一転落しても、怪我の心配がないので、添い寝ベッドとしても最適です。

6.組み立てが簡単

フロアベッドの組み立て方法

ベッドをネット通販で購入すると、基本的にはご自身で組み立てを行う必要があります。

通常のベッドであれば、大人二人が作業をしないと組み立てる事は難しくなっています。

しかしフロアベッドなら、床にすべての部材を並べて一つ一つネジを締めていけば良いので、一人でも簡単に組み立てる事が出来ます。

フロアベッドのデメリット

フロアベッドは、値段も安く開放感に満ち溢れているので、一人暮らしの方や赤ちゃんと添い寝をする方には最適です。

しかし、

  1. 湿気・カビに弱い
  2. フレームがゆがむ事がある
  3. 床を傷つけやすい
  4. ほこりを吸い込みやすい
  5. 起き上がりにくい
  6. 底冷えをしやすい

と言ったデメリットもあるので、ご説明したいと思います。

1.湿気・カビに弱い

マットレスのカビ

人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきますが、その湿気はマットレスの裏面に溜まります。

脚があるベッドの場合、マットレスの下から空気が入り込むので比較的湿気にくい構造になっています。

しかしフロアベッドでは、マットレスと床の隙間がほとんどなく、フレームで囲まれているので空気の通り道もありません。

そのため長期間湿気を放置していると、マットレスの裏側にカビが繁殖する事があります。

対策方法

フロアベッドでは、床板がすのこになっているタイプがおすすめです。

板と板の間に隙間がある事で、ある程度マットレスの湿気対策になります。

また除湿シートをマットレスの下に敷くと、カビの心配がなくなるのでベッド購入時に一緒に買うと良いでしょう。

2.フレームがゆがむ事がある

くの時に曲がったフロアベッド

フロアベッドでは床板とフレームが固定されていません。

そのため通常のベッドと比べると、フレームに歪みが生じやすいデメリットがあります。

横に力が加わる事で「く」の字に曲がったり、マットレスとフレームとの間に隙間が出来る事もあります。

対策方法

フロアベッドの歪み防止バー

フレームの歪みを抑えるためには、開き止めの「ワイヤー」や「バー」が付いているフロアベッドを選ぶのがおすすめです。

1本ワイヤーが入っているだけで、強度が増して折れ曲がるのを防止してくれます。

3.床を傷つけやすい

フローリングの傷

通常のベッドであれば床と接しているのは脚だけですが、フロアベッドではフレーム枠や床板の底面が接しています。

そのため、少し引きずるだけで床を傷つけてしまう事があります。

特に賃貸マンションでは、床に傷があると退去時に修繕費用を請求されることがあるので注意が必要です。

対策方法

やさしいコルクマット

やさしいコルクマット

フロアベッドの下にラグなどを敷いても、床の傷を防止する事は出来ます。

しかしフロアベッドは湿気やすいので、ラグやカーペットを敷くとカビやダニが繁殖しやすくなります。

そのためフロアベッドの下には、吸放湿性に優れているコルクマットを敷くのがおすすめです。

コルクマットは適度な弾力性があるので、床に傷がつく事もないですし、滑り止め効果も高いので床板がずれるような事もありません。

またコルクは余分な湿気を吸い取る働きもあるので、湿気やすいフロアベッドとの相性は抜群です。

4.ほこりを吸い込みやすい

ほこりが舞い散っている

床から30㎝の高さにはハウスダストがたくさん浮遊しています。

日中舞い上がったハウスダストは、就寝時になると床付近に落ちてくるのでフロアベッドではほこりを吸い込みやすくなります。

対策方法

そのため喘息などのアレルギー症状がある方は、部屋の掃除を小まめに行うようにして下さい。

空気清浄器を使って、アレルゲンとなるダニの死骸や糞を除去するのもおすすめです。

5.起き上がりにくい

腰痛の男性

若い方や健康な方であればフロアベッドは、おしゃれですし値段も安いのでおすすめです。

しかし足腰が悪い方や高齢者がフロアベッドを使うと、起き上がったり寝転んだりする動作が難しくなります。

フロアベッドには手すりなどもないので、力が入らずによろける事もあります。

対策方法

足腰に不安がある方の場合、フロアベッドの購入は避けた方が良いでしょう。

高さがあると不安な方は、ローベッドにする事で起き上がりが楽になるのでおすすめです。

6.底冷えをしやすい

寒い冬

空気の性質上、暖かい空気は上に冷たい空気は下に溜まります。

そのため床に近いフロアベッドでは、冷気の影響を受けやすくなります。

夏場は涼しくて良いのですが、冬場は底冷えをしやすくなるので注意が必要です。

対策方法

底冷えが辛い場合には、マットレスの下に「アルミシート」を敷くのがおすすめです。

輻射熱によって保温効果がアップしますし、冷気を通さないので断熱効果にも優れています。

但し敷きっぱなしにしていると、暑い季節に寝苦しくなるので、冬が終わったら必ず取り除くようにしましょう。

まとめ

フロアベッドは高さが低く値段が安いうえに、開放感に溢れているメリットがあります。

そのため一人暮らしや、赤ちゃんと添い寝をするベッドとして人気が高くなっています。

一方で、湿気やカビに弱いデメリットがあるので、床板はすのこ仕様のフロアベッドがおすすめです。