昼はソファーとして、そして寝る時はベッドとして使えるソファーベッドは、ワンルームマンションで一人暮らしをされる方に人気となっています。
また来客が多いご家庭では、普段はソファーとして使用してお客様が泊まる時だけベッドとして使う事も出来ます。
しかし通常のベッドと比べると、使い勝手や寝心地などが大きく異なるので注意して欲しい事があるのも確かです。
そこでこの記事では、ソファーベッドのメリット・デメリットに加えて、ソファーベッドの選び方について詳しくご説明したいと思います。
ソファーベッドのメリット
「ソファーが欲しいけれども、ソファーを置くと寝る場所が狭くなる」と言った理由からソファーベッドを検討する方は多いのではないでしょうか?
1台で2役こなしてくれるソファーベッドは、画期的なアイテムと言えます。
そんなソファーベッドを置くメリットとしては、
- 省スペースで済む
- 2つ購入するよりも経済的
- 生活感が出ない
- 来客用のベッドとして使える
- 生活リズムが整いやすい
と言った事があります。
1.省スペースで済む
これまでリビングのソファーでゆっくりテレビを見ていた方であれば、ソファーが家にあった方がリラックスしやすいでしょう。
しかし一人暮らしをされる方の大半は、ワンルームマンションなど生活空間が1部屋しかありません。
通常のソファーを置くと寝る場所がなくなるので諦める方も多いですが、ソファーベッドならベッドを置くスペースを確保するだけでどちらも使う事が出来ます。
2.2つ購入するよりも経済的
最近は不景気のあおりを受けて、親からの仕送りも年々減少傾向にあるそうです。
学生であれば、限られた仕送りとアルバイトの給料で家計をやりくりしなければなりません。
そんな中でソファーとベッドの両方を購入するとなると2台分の出費が必要になりますが、ソファーベッドであればベッド+αの出費で済むので経済的です。
3.生活感が出ない
北欧風やカントリー調など、インテリア性が高いベッドも数多くあります。
とは言え、部屋にベッドを置くとどうしても生活感が出てしまいますよね?
知り合って間もない友達を家に招き入れる時には、生活感が出るベッドを見せたくない方も多いと思います。
しかしソファーベッドであれば、来客時にソファーにしておく事が出来るので、どんな知り合いが家に来ても安心です。
4.来客用のベッドとして使える
結婚をするとお互いの両親や家族、友達などが家に泊まりに来ることもあります。
しかし最近のマンションは洋間が主体なので、来客用の布団だけあってもフローリングの上に寝てもらう事になります。
寝心地は硬いですし、下手をすれば腰や背中を傷める事も考えられます。
その点ソファーベッドが1台あれば、宿泊時にベッドとして使えるので快適な睡眠を取ってもらえます。
5.生活リズムが整いやすい
一人暮らしで部屋にベッドしかないと、主な生活空間がベッドの上になってしまいます。
ベッドに横になりながら、ひたすらスマホを触ってしまいがちですが、生活リズムを考えるとあまりおすすめ出来る事ではないですよね?
ソファーベッドがあれば、日中はテレビを見たり本を読んだりするのも座って出来るので、ONとOFFの切り替えがしやすくなります。
特に社会人になると、休日は家でゴロゴロする習慣がなくなるので、有意義な時間を過ごしやすくなります。
ソファーベッドのデメリット
このようにソファーベッドには、通常のベッドでは味わえない魅力が詰まっています。
メリットばかりに目が行って衝動買いをする人も多いですが、ソファーベッドには、
- ソファーとベッドの切り替えが面倒
- 布団の収納場所に困る
- 棚やコンセントなどの機能がない
- マットレスのローテーション・交換が出来ない
- 万年床にするとカビが生える
と言ったデメリットがあるので注意しましょう。
1.ソファーとベッドの切り替えが面倒
ソファーベッドで一番面倒なのが、ソファーとベッドの切り替えです。
商品説明には、「ソファーの背もたれを倒すだけでベッドになります」と言った書き方がしてあるので、一見すると簡単そうに感じます。
しかし、ソファーとして使う時とベッドとして使う時ではシーツの形状が異なります。
毎回ベッドメイキングをするのは想像以上に大変なので、多くの方はどちらか片方の機能しか使いきれません。
2.布団の収納場所に困る
ベッドとして使う時に欠かせない掛け布団ですが、ソファーの時には必要ないですよね?
最近のマンションにはクローゼットはありますが、布団を収納出来る押し入れが付いている間取りは少なくなっています。
そのため、ソファーとして使う時には布団を部屋の隅っこに置きっぱなしと言った事になりかねません。
ソファーベッドを購入する時には、布団の収納スペースを確保するようにしましょう。
3.棚やコンセントなどの機能がない
通常のベッドには、「宮付き」と言って棚やコンセントが付いている商品がたくさんあります。
寝ている間にスマホを充電する事も出来ますし、メガネや本と言った小物を置くのにも便利です。
しかしソファーベッドにはこう言った機能は一切ついていません。
引き出し付きソファーベッドは数が少ない
また跳ね上げ式ベッドやチェストベッドでは、大容量の荷物をベッド下に収納する事が出来るので、狭い部屋でも整理整頓しやすくなっています。
しかし一般的なソファーベッドには収納機能がないので、案外部屋が散らかりやすくなってしまいます。
4.マットレスのローテーション・交換が出来ない
通常のベッドでは、2~3か月に1回程度裏表と上下をひっくり返す「ローテーション」を行う事で、寿命を延ばす事が出来ます。
また、マットレスがへたってきてもマットレスを交換する事で快適な寝心地を手に入れる事も可能。
しかしソファーベッドでは、マットレスの向きを変える事が出来ないですし、マットレスを新品に交換する事も出来ません。
そのためベッドとしての寿命は短いデメリットがあります。
5.万年床にするとカビが生える
ソファーベッドを使う上で注意したいのが、ベッドの形状のまま長期間放置しない事です。
と言うのも、通常のベッドではマットレスの下に空間があるので、下から新鮮な空気を取り込みやすく湿気を抑える事が出来ます。
しかしソファーベッドの下にはベッドフレームがないので、寝ている間にかいた汗が湿気となってソファーベッドの裏面に溜まります。
定期的にソファーに戻すのであれば湿気を追い出す事が出来ますが、万年床のように使うと裏面にカビが生えるので注意しましょう。
ソファーベッドの選び方
ソファーベッドを選ぶ時に、座り心地と寝心地の両方を求めると逆に失敗をしてしまいます。
と言うのも、座り心地と寝心地では求められるクッション材や硬さが異なるからです。
まずは、ご自身が普段どちらの機能を重視したいかを決めるのが大切です。
その上で、
- クッション材
- 張地
の2つに注目する事で、快適なソファーベッドを選ぶ事が出来ます。
クッション材
ソファーベッドの座り心地や寝心地を決めているのは、内部のクッション材になりますが、主なものとしては、
- ウレタン
- ウェービングベルト
- コイルスプリング
の3種類があるので、ご説明したいと思います。
ウレタン
ポリウレタン(PU)は別名【ウレタンゴム】とも呼ばれるプラスチック製品で、ゴムのように弾力性がある素材です。
材料の配分や製造工程によって硬さを変える事が出来るので、ソファーやベッドのクッション材として欠かせない素材です。
ウェービングベルト
ウェービングベルトは、ソファーのクッション性を出す際に使われる幅広の合成ゴムや麻製のベルトの事です。
ウェービングベルトを格子状に張り巡らせる事で、衝撃を吸収する働きがあります。
座り心地が良いので、普段はソファーとして使う方におすすめのクッション材です。
コイルスプリング
コイルスプリングは、ベッドにも使用されているクッション材です。
内部にコイル(バネ)が入っているので、耐圧分散性に優れていて快適に睡眠を取る事が出来ます。
値段は多少高いですが、ポケットコイルを使用しているソファーベッドは寝心地重視の方におすすめなっています。
張地
ソファーベッドの肌触りは、表面の張地によって変わってきますが、主な張地としては、
- ファブリック
- 合皮
の2種類があります。
ファブリック
ファブリック素材のソファーベッドは、
- 値段が安い
- 優しい肌触り
- 通気性が良い
と言ったメリットがあります。
湿気を吸収してくれるので、汗ばむ夏場でもさらさらとした肌触りが魅力です。
ベッドとして使う時には、シーツをかける事で皮脂汚れが付く事を防げますし、通気性が良いので湿気が籠らず快適に睡眠を取る事が出来ます。
合皮(レザー)
合皮素材のソファーベッドは、
- 高級感がある
- 汚れがつきにくい
と言ったメリットがあります。
合皮は重厚感とラグジュアリー感を兼ね備えているので、リビングなど広い場所に置くのに最適です。
また撥水性が高いので、ドリンクなどをこぼしても中まで浸透する事がありません。
但しベッドとして使う時には、表面がべとつく感触があるので吸水性の良いベッドパッドを敷くようにしましょう。
まとめ
ソファーベッドは、狭い部屋にソファーとベッド両方を取り入れられますし、来客時のベッドとして使えるメリットがあります。
しかし、ソファーとベッドの切り替えをする時にベッドメイキングの手間がかかりますし、布団の置き場所にも困るデメリットがあります。
寝心地の良いソファーベッドとしては、ポケットコイルマットレスを使用している商品がおすすめです。