パイプベッドのメリット・デメリット|インダストリアルデザインが意外におしゃれ!

パイプベッド パイプベッド

パイプベッドは、中が空洞のスチールを素材として作られています。

木製ベッドと比べると値段が安いのが魅力ですが、気になるのはデメリットではないでしょうか?

寝心地が悪かったり、ギシギシと言ったきしみ音がするとリラックスして寝る事が出来ません。

しかし選び方や使い方を工夫すれば、パイプベッドの利点だけを上手に利用する事が出来ます。

この記事では、パイプベッドのメリット・デメリットに加えて、パイプベッドがおすすめの人や注意点をご紹介したいと思います。

パイプベッドのメリット

パイプベッドは使用している素材が木材ではないので、

  1. 軽い
  2. 値段が安い
  3. 組み立てが簡単
  4. 通気性が良い
  5. 掃除が簡単
  6. インダストリアルデザインがカッコいい

と言ったメリットがあります。

1.軽い

パイプベッドの素材であるスチールは木材よりも重いですが、中が空洞になっているのでベッドとしては木製よりも軽量になっています。

シングルサイズであれば、パイプベッドの方が5㎏程度軽くなっています。

部屋の模様替えを頻繁に行う人であれば、パイプベッドは使い勝手に優れています。

2.値段が安い

値段が安い

木製ベッドはデザインも凝ったものが多く、機能や収納も多い分加工するのにコストがかかります。

しかしパイプベッドは作りがシンプルでスチール自体も木材と比べると安いので、ベッドとしてのコストも割安になっています。

シングルサイズであれば、木製ベッドと比べると相場が3000円~5000円程度安くなっています。

3.組み立てが簡単

パイプベッドは、組み立てが簡単なのもメリットの一つです。

跳ね上げ式ベッドでは大人2人で組み立てても2~3時間かかりますが、パイプベッドであれば一人で30分もあれば組み立てる事が出来ます。

特に大学生や新社会人など一人暮らしを始める方にとっては、引っ越し先ですぐに使い始める事が出来るので便利ですよ。

4.通気性が良い

通気性が良いパイプベッド

高温多湿の日本では、湿気対策を怠るとすぐにカビが生えてしまいます。

最近のマンションには24時間換気が付いていますが、一昔前の物件では気密性が高い割に空気の流れが悪いので湿気が籠りやすくなっています。

しかしパイプベッドの床板は「メッシュ床板」になっているので、通気性は抜群!

引き出しなどの収納スペースもないので、ベッドの下から常に新鮮な空気を取り込む事が出来るのでカビ対策には最適なベッドです。

5.掃除が簡単

掃除が簡単なパイプベッド

ベッド下に十分なスペースがあるパイプベッドは、掃除をするのも簡単です。

掃除機のヘッドはもちろんですが、お掃除ロボット「ルンバ」も十分入り込む隙間があるので、いつでも清潔な睡眠環境を整える事が出来ます。

6.インダストリアルデザインがカッコいい

パイプベッドのデザイン

パイプベッドは無機質なイメージが強いので、女性には敬遠される傾向にあります。

確かに「テカリ」があるパイプベッドは見た目に安っぽいので、お世辞にもおしゃれとは言えません。

しかし艶消しをしている「マット塗装」のパイプベッドを選べば、スチールならではの重厚感を出す事が出来ます。

無骨なパイプベッドですが、お部屋をインダストリアルデザインで統一すれば、個性的でかっこいいインテリアにする事が出来ます。

パイプベッドのデメリット

全てのパイプベッドが、決して安かろう悪かろうと言った事はありません。

しかしパイプベッド全般で考えると、

  1. きしみ音がする
  2. 耐荷重が低い
  3. 寿命が短い
  4. 種類が少ない
  5. 単色しかない
  6. 収納がない

と言ったデメリットがあるのは確かです。

1.きしみ音がする

パイプベッドを購入した人の悪い口コミで、一番多いのが「きしみ音」です。

木製ベッドでもきしみはあるのですが、パイプベッドの場合ベッド本体もネジも金属で出来ています。

そのため金属同士が擦れあう事で高い音域のきしみ音しやすく、耳に触るケースが多くあります。

恋人がいれば一緒に寝る事もあると思いますが、ベッドの上で動くたびにギシギシ鳴るとせっかくのムードが台無しになるので注意が必要です。

2.耐荷重が低い

パイプベッドの耐荷重

ベッドの強度を見る時の指標となるのが「耐荷重」です。

一般的に静止した状態で荷重を加えて、どの程度までベッドが耐えられるかを示すものですが、パイプベッドでは木製ベッドと比べると耐荷重が低くなっています。

木製ベッドでは頑丈なものだと耐荷重が500㎏や600㎏と言った商品もありますが、パイプベッドは100㎏程度が主流です。

耐荷重は体重の1.5倍程度あれば大丈夫と言われているので、70㎏以上体重がある方は注意しましょう。

3.寿命が短い

パイプベッドに使われているスチール自体は木材よりも頑丈ですし、ネジなどの部品も金属なので本来は寿命もそれなりに長いはずです。

しかしパイプベッドは値段を安く作るのを目的にしているケースが多いので、作りが簡素で頑丈に出来ていません。

パイプが細かったり、スチールの厚みが薄いパイプベッドは確かに値段は安いですが、その分寿命も短いので注意しましょう。

4.種類が少ない

木製ベッドであれば、フロアベッドやローベッド、二段ベッドなど種類が豊富に揃っています。

しかしパイプベッドをインターネットで検索したら分かりますが、種類はお世辞にも多いとは言えません。

通常のベッドに加えて、一部のロフトベッドや折りたたみベッドがパイプ製になっているくらいです。

そのため好みのパイプベッドが見つからない場合には、木製ベッドも視野に入れて探すようにしましょう。

5.サイズが限られている

パイプベッドのサイズは、ほとんどがシングルとセミダブルサイズに限られています。

ダブルサイズにすると強度が必要になるので、パイプベッドではほとんど見かける事はありません。

また木製ベッドであれば、2台のベッドを並べる事でキングサイズやワイドキングサイズにする事も出来ますが、パイプベッドは2台並べると隙間が出来てしまいます。

そのためカップルや家族が使うのであれば、木製ベッドの方がおすすめです。

6.単色しかない

木製ベッドであれば、使用している材質によって見た目の印象を変える事が出来ます。

同じ【ホワイト】でも真っ白なものもあれば、ホワイト木目調のように薄っすらと木目が透けて見えるベッドもあります。

またウォールナット材のような高級木材を使用すれば、味わい深いインテリアにする事も出来ますし、桐やひのきの無垢材は自然な風合いが魅力です。

しかしパイプベッドはスチール本来の色に加えて塗装の色でしか表現出来ません。

木目ならでは味わいや暖かさを求めるならば、パイプベッドは避けた方が良いでしょう。

7.収納がない

収納がないパイプベッド

木製ベッドにはチェストベッドや跳ね上げ式ベッドなど、大容量の収納が可能な商品も数多くあります。

しかしパイプベッドは基本的に頑丈に出来ていないので、収納機能が備わっていません。

一人暮らしなどで金銭的に収納付きベッドを購入できない場合には、ロフトタイプのパイプベッドにするか、パイプベッドの下に収納ケースを置くようにしましょう。

パイプベッドがおすすめの人

このようにパイプベッドには、少なからずデメリットがあるので購入する時には注意が必要です。

一般的にパイプベッドが適しているのは、

  • 子供
  • 一人暮らしの学生
  • お年寄り

と言った方たちです。

子供

小学生

小学生や中学生になると、子供部屋にベッドを置いて一人で寝る子供も多いと思います。

そんな時には、値段が安く購入できるパイプベッドは最適です。

木製ベッドは傷が付きやすいですが、パイプベッドであれば金属製なので簡単には傷もつきません。

また子供は体重が軽いのできしみ音が気になりにくく、大人が使うよりも寿命を延ばす事が出来ます。

但しベッドの上で飛び跳ねると床板が歪んでしまうので、使う前にしっかりと言い聞かせるようにして下さい。

一人暮らしの学生

学生

大学生の一人暮らしにも、パイプベッドはおすすめです。

最近は景気が低迷している事もあり、親からの仕送りも昔ほど期待出来ません。

そのため少ないアルバイト代で生活を送る学生が大半ですが、パイプベッドなら節約したい学生でも安心です。

また年を重ねると代謝が悪くなるので体重も重くなってきますが、大学生くらいであれば男子でも70㎏未満がほとんどなのでパイプベッドの耐久性でも問題ありません。

お年寄り

高齢者

介護が必要なお年寄りにも、パイプベッドはおすすめです。

病院や介護施設でもパイプベッドを採用しているところが多いですが、木製ベッドだと嘔吐や排泄物で汚れた時に掃除が大変です。

しかしパイプベッドであれば汚れてもアルコール消毒する事も出来るので、衛生的な環境を整える事が出来ます。

パイプベッドに布団を敷くのは?

このようにパイプベッドは使う人によっては魅力的なベッドですが、一つだけ注意点があります。

それは、敷布団ではなくマットレスを敷く事!

パイプベッドを購入する人の大半は出費を抑える事が目的なので、中にはマットレスを購入せずに布団を敷いて寝る人がいますが、

  1. 寝心地が悪くなる
  2. 床板が歪む

と言った不具合が出てきます。

1.寝心地が悪くなる

腰痛の男性

パイプベッドは、通常スチールをメッシュ状にした硬い床板を採用しています。

一方、布団はスプリングマットレスと比べると薄く作られています。

そのためパイプベッドに敷布団を敷いて寝ると、寝心地が硬く底付き感が出やすくなります。

一日、二日であれば問題になりませんが、毎日寝ていると次第に睡眠の質が低下してきて、腰痛や肩こりも酷くなるので注意しましょう。

2.床板が歪む

パイプベッドの床板

敷布団はスプリングマットレスのように、加重を分散させることが出来ません。

敷布団を敷いて寝ると一か所に荷重が集中するので、使っている間に床板の中央が凹んできてしまいますし、きしみ音も出やすくなります。

パイプベッドの寿命を大幅に短くしてしまうので、使用する際には必ずマットレスを使うようにしましょう。

>>パイプベッドはこちら!

まとめ

パイプベッドは通気性が良いのでカビに強く、ベッド下の掃除も簡単に出来るメリットがあります。

しかし金属特有の高い音域のきしみ音がしやすく、サイズや種類が少ないと言ったデメリットがあります。

パイプベッドは体重が軽い子供や学生、お年寄りにおすすめですが、寝る時は敷布団ではなくマットレスを使って下さい。