パイプベッドは値段も安く、軽量なので引っ越しやお部屋の模様替えをする際に便利です。
しかし体重が重たい方が寝ると、「ギシギシ」ときしみ音がする事があります。
ベッドがきしむとうるさいですし、「ベッドが壊れるのでは?」と心配になりますよね?
そこでこの記事では、パイプベッドがきしみやすい原因と、対策方法についてご紹介したいと思います。
パイプベッドがきしみやすい原因
パイプベッドは通常の木製ベッドと比べると、きしみ音が大きい傾向にあります。
と言うのも、パイプベッドは、
- 強度が低い
- 金属同士が擦れあう
- ロフトベッドは不安定
と言った特徴があるからです。
1.強度が低い
パイプベッドはスチールを材料にしています。
スチール自体は木材と比べると強度がありますが、パイプベッドの場合中が空洞になっているのでベッドとしては強度が低くなります。
パイプベッドの耐荷重は平均で100kg程度と低めになっているので、体重が重たい男性が寝るときしみやすい傾向にあります。
2.金属同士が擦れあう
実は木製ベッドでも気にならないだけで、耳を澄ませるときしむ事があります。
しかし同じ耐荷重のベッドであっても、パイプベッドの方がより大きな音に聞こえますよね?
これはパイプベッドがフレームや脚、床板などが全て金属で構成されているからです。
金属同士が擦れあうきしみ音は、木材と比べると高い音域になるので人間の耳にはうるさく聞こえるのです。
3.ロフトベッドは不安定
パイプベッドの中でもロフトタイプは特に大きなきしみ音がします。
高さがあるロフトベッドは、ただでさえ安定性に欠けていているので、寝返りなどの僅かな動作でも大きく揺れてしまいます。
これがパイプベッドになると、高い音域の金属音が鳴り響くのでかなりうるさく感じる事になります。
パイプベッドのきしみ対策方法
ではどうすればパイプベッドのきしみ音を少なく出来るかと言うと、
- フレームの歪みをなくす
- ネジを増し締めする
- パッキンを入れる
と言った対策方法が効果的です。
1.フレームの歪みをなくす
パイプベッドで一番きしみ音がするのは、フレームが連結している部分です。
フレームに歪みがあると、干渉する部分が広くなりきしみ音も大きくなります。
新品のパイプベッドにも関わらずきしみ音がする場合には、組み立て時にフレームが歪んでいる可能性があります。
そういった場合にはフレームを止めているネジを一度緩めてから、フレームに歪みが出ないようにネジを少しずつ均等に締め直して下さい。
2.ネジを増し締めする
パイプベッドに限らずベッドを固定するネジが緩んでいると、きしみ音がしやすくなります。
特に設置から半年以上経過すると、ネジが自然に緩んでくる事があります。
そういった場合にはネジを増し締めする事で、きしみ音を軽減する事が出来ます。
またネジにスプリングワッシャーがないと、すぐに緩んでしまうので締め付ける時には必ずスプリングワッシャーを取り付けるようにしましょう。
3.パッキンを入れる
フレームの歪みを直したり、ネジを増し締めしてもきしみ音が軽減されない場合には、連結部分にパッキンを入れる方法があります。
穴があいている厚み1㎜程度のゴム製や樹脂製のパッキンを挟む事で、金属同士が干渉しなくなるので必然的にきしみ音もなくなります。
但しこれは正規の方法ではないので、最終手段として考えてください。
きしまないパイプベッドの選び方
これからパイプベッドを選ぶ方は、予めきしみにくい商品を選ぶ事が大切です。
ポイントとなるのは、
- 耐荷重が高い
- 極太パイプを使用している
- 高さが低い
と言った事になります。
1.耐荷重が高い
パイプベッドの耐荷重は通常100kg程度と低くなっていますが、中には120㎏や150㎏と言った商品もあります。
耐荷重が高いパイプベッドはそれだけ頑丈に作られているので、きしみ音がしにくい傾向があります。
耐荷重の目安は「体重×1.5」となっているので、体重が70㎏を超える方は頑丈なパイプベッドを選ぶようにしましょう。
2.極太パイプを使用している
パイプベッドは、太いパイプの方が頑丈で安定性も高くなっています。
そのため1辺が50㎜を超える「極太」のパイプベッドを選ぶ事で、きしみ音を軽減する事が出来ます。
同様に、桟や梁なども複数入っている方が、より安定性が高くなります。
3.高さが低い
きしみ音が気になるのは、ほとんどの場合ロフトタイプなど高さがあるパイプベッドを使用している時です。
ロフトタイプのパイプベッドには、
- ロータイプ
- ミドルタイプ
- ハイタイプ
の3種類があるので、不必要に高さのあるパイプベッドを避ける事できしみ音を軽減する事が出来ます。
ベッド下に収納スペースを作るだけであればロータイプでも十分ですし、ソファーやテレビデッキを入れる場合ならミドルタイプでも大丈夫です。
高さは出来る限り低くした方が安定性が出るので、購入前にどれだけの高さが必要かをチェックするようにしましょう。
きしまないおすすめパイプベッド『ORCHID』
パイプベッド中でもきしみに強いおすすめ商品としては、『ORCHID』があります。
『ORCHID』に使用しているパイプは、太さが50.8mmと超極太仕様になっています。
ロフトタイプのパイプベッドとしては耐荷重も120㎏あるので、体重が重たい方でも安心です。
結合部分もしっかり連結出来ますし、きしみ音を軽減するマットも付いています。
またベッドの2か所にはきしみ防止の補強ワイヤーが入っているので、きしみや揺れを大幅に軽減する事が出来ます。
高さもハイタイプとミドルタイプに切り替えが可能なので、部屋のレイアウトに合わせて必要最低限の高さに調整して下さい。
まとめ
パイプベッドは中が空洞のスチールを材料としているため、木製ベッドに比べて耐荷重が低くきしみ音がしやすい傾向があります。
特にロフトタイプのパイプベッドは高さがある分、揺れが大きくギシギシときしむケースが多くなっています。
きしまないパイプベッドとしては、『ORCHID』があり、極太パイプときしみ防止の補強ワイヤーが特徴です。