ロフトベッドのメリット・デメリット|子供の転落、きしみ音に注意!

ロフトベッド

高い位置に寝床があるロフトベッドは、子供にとって憧れの存在です。

また下に広い空間が広がっているので、デスクやソファー、パイプハンガーなどを置く事も可能。

そんなロフトベッドですが、購入してから後悔する人がいるのも確かです。

この記事では、ロフトベッドのメリット・デメリットに加えて、後悔しないロフトベッドの選び方をご紹介したいと思います。

ロフトベッドのメリット

ロフトベッドは小学生や中学生の子供、あるいはワンルームマンションに一人暮らしをする方に人気が高くなっています。

と言うのも、ロフトベッドには、

  1. 部屋を立体的に使える
  2. 通気性が良い
  3. 秘密基地代わりになる
  4. 生活リズムが整いやすい
  5. 冬は暖かい

と言ったメリットがあるからです。

1.部屋を立体的に使える

狭いワンルームマンションや子供部屋にベッドを置くと、それ以外のタンスや机などを置くスペースがなくなってしまいますよね?

しかしロフトベッドなら、寝床の下に机やソファーを置く事が出来ます。

また収納スペースとして活用すれば、大容量の跳ね上げ式ベッドやチェストベッドよりもたくさんの荷物を置く事も可能です。

2.通気性が良い

高温多湿の日本では、梅雨時や台風の季節になると湿度が高くなるので湿気対策は必須です。

人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきますが、その湿気はマットレスの裏側に溜まり、放置しているとカビが生える事になります。

しかしロフトベッドであれば、寝床の下に十分すぎるほどの隙間があるので、下から新鮮な空気が入り込む事で、マットレスに溜まった湿気を追い出してくれます。

ロフトベッドは数あるベッドの中でも、1位、2位を争うほど湿気やカビに強いベッドとなっています。

3.秘密基地代わりになる

多くの子供は、高い場所で寝る事に憧れを持っていますし、大人になっても少なからず興奮を覚えるものです。

二段ベッドであれば、兄弟姉妹のどちらが上段で寝るかで喧嘩する事もしばしば。

ロフトベッドなら、高い場所を好きなだけ満喫する事が出来るので、子供にとっては最高のプレゼントになります。

またロフトを改造して、板を張り付けたりカーテンを付ける事で、ちょっとした秘密基地代わりにもなります。

子供にロフトベッドを買い与えると、一生の思い出として残ってくれますよ。

4.生活リズムが整いやすい

通常のベッドを使っていると、手持ち無沙汰の時はすぐにベッドでごろ寝をする癖がついてしまいます。

サラリーマンであれば、週末の大半をベッドの上で過ごしてしまって後悔する人もたくさんいます。

しかしロフトベッドの場合、寝床に上るのにひと手間かかるので、ベッドにいる時間は自然と短くなります。

起きている時と寝ている時のONとOFFをしっかり分ける事が出来るので、生活リズムを整えやすいメリットがあります。

5.冬は暖かい

空気の性質上、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まります。

そのため冬場にエアコンをつけてロフトベッドで寝ると、暖かい空気に包まれて睡眠を取る事が出来ます。

エアコンの温度設定も低めで済むので、電気代の節約にもつながります。

ロフトベッドのデメリット

このようにロフトベッドにはたくさんの魅力が詰まっていますが、幾つか注意点があるのでご説明したいと思います。

ロフトベッドの主なデメリットとしては、

  1. 梯子の上り下りが面倒
  2. 転落して怪我をする危険性がある
  3. パイプ製ロフトベッドはきしみやすい
  4. 夏場は暑い
  5. 一人で組み立てられない
  6. 小物を落とすと破損しやすい
  7. 耐荷重が低い
  8. 薄いマットレスしか使えない
  9. 部屋が暗くなる
  10. 圧迫感がある

と言った事があります。

1.梯子の上り下りが面倒

ロフトベッドで一番後悔しやすいポイントが、梯子の上り下りです。

購入したての頃は上り下りも楽しいものですが、時間が経つと次第に面倒くさく感じるケースがあります。

子供は身軽なので比較的苦にならないですが、体重が重たい大人は毎回ロフトに上るのが苦痛に感じる事が多いので注意しましょう。

2.転落して怪我をする危険性がある

ロフトベッドには、高さ30㎝程度のサイドガードが付いています。

そのためある程度成長すれば簡単にベッドから転落する事はないのですが、小さな子供は注意が必要です。

小さな子供は体重が軽いので、睡眠中に驚くほど寝返りを打ちます。

場合によってはサイドガードを飛び越してしまい、床に打ち付けられて大怪我をする事も考えられます。

そのため、幼稚園児以下の乳幼児にロフトベッドを使うのはおすすめ出来ません。

3.パイプ製ロフトベッドはきしみやすい

高さがあるロフトベッドは、通常のベッドと比べると不安定になっています。

特にパイプ製ロフトベッドは、ベッド本体やネジ全てが金属で構成されているので、金属同士が擦れる事で高い音域のきしみ音がしやすくなっています。

梯子を上り下りする時だけであればそれ程問題になりませんが、寝返りを打つたびにきしみ音がすると睡眠の質が低下する事もあります。

また彼女がいる男性は、ベッドインした時にきしみ音でムードが台無しになる可能性があるので注意しましょう。

4.夏場は暑い

冬場は快適に睡眠を取れるロフトベッドですが、夏場は想像以上に暑くなります。

エアコンを付けると床付近は冷たくなりますが、天井近くにあるロフトベッドの寝床はなかなか涼しくなりません。

あまりの暑さに、夏場はロフトベッドの下で寝る人もたくさんいらっしゃいます。

夏場の暑さ対策でおすすめなのが、サーキュレーターを使う事です。

扇風機に比べて直線的で強い風を送り込む事が出来るので、上に溜まっている暑い空気を攪拌して部屋中を均一な温度に保つことが出来ます。

5.一人で組み立てられない

最近はインターネットで気軽にベッドを購入する事が出来ます。

値段も安く種類も豊富ですが、基本的に組み立てはご自身で行う必要があります。

ベッドの中でもフロアベッドや脚付きマットレスは、簡単に組み立てる事が可能ですし、畳ベッドや跳ね上げ式ベッドには組み立て設置サービスが付いているものもあります。

しかしロフトベッドには組み立て設置サービスがなく、玄関での引き渡しになります。

高さがあるロフトベッドの組み立ては難易度が高く、ネジも均等に締めないと床板が外れるなどの危険性があります。

そのため大人二人が協力し合って、丁寧に組み立てるようにして下さい。

6.小物を落とすと破損しやすい

スマホを触っている間に寝てしまった経験がある人は多いのではないでしょうか?

通常のベッドであればスマホが寝床から落ちてもめったにひび割れる事はないですが、高さがあるロフトベッドから物を落とすと簡単に破損してしまいます。

また寝床に入ってから、小物を忘れるとその都度梯子の上り下りをしなければいけません。

そのためロフトベッドを選ぶ時には、棚やコンセントが付いているタイプがおすすめです。

7.耐荷重が低い

ロフトベッドの耐荷重は、一般的には100㎏程度と低くなっています。

耐荷重はベッドが何キロまで耐えられるかの目安になりますが、「寝る人の体重×1.5倍」は必要と言われています。

そのため体重が70kgを超える方は、ロフトベッドは避けた方が良いでしょう。

8.薄いマットレスしか使えない

ロフトベッドでは厚みが10㎝程度のマットレスしか使う事が出来ません。

15㎝を超える分厚いマットレスを敷くと、サイドガードが相対的に低くなるので危険ですし、マットレスが重たくなる事できしみ音もしやすくなります。

体重70㎏程度の方でも10㎝の厚みがあるマットレスであれば快適に睡眠を取れますし、体重が軽い子供や女性であれば7㎝程度の厚みでも大丈夫です。

もしも底付き感が出るようであれば、ベッドパッドを上に敷く事でクッション性を高めるようにして下さい。

9.部屋が暗くなる

ロフトベッドを置く時には、出来るだけ窓際は避けるようにして下さい。

高さがあるロフトベッドを窓際に置くと、太陽の日差しを遮る事になるので、部屋が常に薄暗い状態になってしまいます。

また電灯の近くにロフトベッドを置くと、部屋が暗くなるだけでなく寝床に横になった時に電灯の明かりがまぶしく感じる事になります。

ロフトベッドは一度設置すると移動するのも大変なので、日当たりや灯りの位置を考えたうえで設置場所を決めるようにしましょう。

10.圧迫感がある

フロアベッドのように低いベッドは開放感がありますが、逆に高さがあるロフトベッドは部屋に入った時に圧迫感を感じてしまいます。

また寝床が天井に近いので、横になった時にも押しつぶされるような気分になる方もいらっしゃいます。

慣れると次第に気にならなくなりますが、購入したての頃は気になって寝つきが悪くなるかもしれません。

ロフトベッドの選び方

ロフトベッドは、耐荷重が低いので体重が重たい男性には不向きです。

しかし子供部屋に置くベッドとしては面白みがありますし、大学生の一人暮らしをされる方にとっても部屋を有効活用出来るのでおすすすめです。

ロフトベッドを選ぶ時のポイントとしては、

  1. 宮付きにする
  2. 最低限の高さにする
  3. 小さな子供や女性は階段付きにする
  4. マットレスは薄手でクッション性が高いものにする
  5. 値段重視ならパイプ製、耐久性重視なら木製にする

と言った事が挙げられます。

1.宮付きにする

朝起きる時に不可欠な目覚まし時計ですが、下に置いてあるとアラームが鳴っても止めるだけで一苦労です。

また寝る前に時間つぶしをしようと思っても、スマホの置き場所がないと寝つくまで時間を持て余す事になります。

そのため、ロフトベッドは棚やコンセントが付いている宮付きを選ぶのがおすすめです。

宮付きの中でも小物が落ちないようにガードが付いているタイプであれば、物を落とすリスクを減らす事が出来ますよ。

2.最低限の高さにする

ロフトベッドには「ハイタイプ」「ミドルタイプ」「ロータイプ」の3種類の高さがあります。

ロフトベッドでは高さが非常に重要で、不必要に高すぎるベッドは圧迫感が出るだけでなくきしみ音も大きくなるのでおすすめ出来ません。

ロフトの下に収納ケースを置くだけであればロータイプでも十分ですし、逆にデスクを置きたいのであればハイタイプにしなければいけません。

ロフトベッドを購入する前には、必ず下にどれだけの高さの家具を置くかを確認してから選ぶようにしましょう。

3.小さな子供や女性は階段付きにする

小学生低学年の子供や、女性が使うロフトベッドは、梯子タイプよりも階段タイプがおすすめです。

ステップがある事で上り下りが楽になりますし、転落の危険性も少なくなります。

階段がある分ベッド全体の寸法は大きくなりますが、ステップの下に観葉植物や収納ケースを置くなど工夫をすれば、使い勝手の良いベッドにする事が出来ます。

4.マットレスは薄手でクッション性が高いものにする

ほとんどのロフトベッドにはマットレスが付属していません。

そのため、ベッド本体とは別にマットレスを準備する必要があるのですが、睡眠の質を左右するマットレスは妥協しないようにしましょう。

スプリングマットレスであれば、耐圧分散性に優れているポケットコイルがおすすめですし、ウレタンマットレスであれば密度が高いマットレスを選ぶようにします。

ロフトベッドは厚手のマットレスが使えないので、薄くてもクッション性が高いマットレスを選ばないと底付き感が出るので注意しましょう。

5.値段重視ならパイプ製、耐久性重視なら木製にする

ロフトベッドには、パイプ製と木製の2種類があります。

パイプ製の方が種類が豊富で、値段も安い傾向にあります。

一方木製ロフトベッドは値段は高いですが、作りが頑丈できしみ音も少なくなっています。

3~5年程度であればパイプ製ロフトベッドを、5年以上使う予定であれば木製ロフトベッドがおすすめです。

まとめ

ロフトベッドは部屋を立体的に使えて、通気性にも優れているメリットがあります。

しかし梯子の上り下りが面倒、転落事故の危険性がある、夏は暑いなどのデメリットがあります。

ロフトベッドを選ぶ時には必要最低限の高さにして、マットレスは薄くてもクッション性が高いものを選ぶようにしましょう。