収納ベッドを選ぶ時に、どれくらいの荷物が入るかや、機能性、デザインなどを重要視する方は多いと思います。
しかし意外に見落としがちなのが、「きしみ」です。
収納ベッドによっては、寝返りをするたびにフレームからギシギシとうるさいきしみ音がするタイプもあります。
音がうるさいと熟睡出来ないですし、場合によってはベッド自体にトラブルが発生している可能性もあります。
そこでこの記事では、収納ベッドがきしむ原因と対策方法、きしまないおすすめ収納ベッドをご紹介したいと思います。
きしみやすい収納ベッドの特徴
収納ベッドには、「引き出し式収納ベッド」「チェストベッド」「跳ね上げ式ベッド」の3種類がありますが、きしみやすい収納ベッドの特徴としては、
- 耐荷重が低い
- マットレスが薄い
- サイズが大きい
の3つが挙げられます。
1.耐荷重が低い
フレームがどの程度の重量まで耐えられるかの目安として「耐荷重」があります。
収納ベッドは特別耐荷重が低いわけではありませんが、使用する人の体重によってはきしみ音がする事があります。
ベッドにはご自身の体重に加えて、マットレスや布団、枕と言った寝具も乗る事になります。
また耐荷重を測定する時は「静止荷重」と言っておもりが動かない状態で計測しますが、横になる時や寝返りをした時には、瞬間的に高い荷重が加わります。
そのため、「体重×1.5倍以上」の耐荷重がある収納ベッドを選ぶようにして下さい。
2.マットレスが薄い
収納ベッドの中でも、チェストベッドと跳ね上げ式ベッドは、マットレスが薄手になっています。
ベッド下に大きな収納スペースを設けてあるのでベッドが高くなりすぎないように、マットレスを薄くしているのですが、通常のマットレスと比べるときしみ音がしやすい傾向にあります。
マットレスは荷重が加わった時に、分散して床板に伝える「耐圧分散性」が備わっています。
そのため分厚いマットレスであれば、部分的に高い荷重が加わっても床板がきしむ事はありません。
しかし薄手のマットレスでは、耐圧分散性が低くなるので、瞬間的に大きな荷重が加わると床板がきしむ事があります。
薄手マットレスは体重が100kgを超える方は、きしみ音だけでなく底付き感も出るので避けた方が良いでしょう。
3.サイズが大きい
収納ベッドの中でも跳ね上げ式ベッドは、サイズがセミシングル・シングル・セミダブルの3種類だけになっています。
跳ね上げ式ベッドはベッド下が一つの大きな収納庫になっていて、床板を支える桟や梁などもありません。
そのためダブルサイズは強度が足りないので作る事が出来ませんし、場合によってはセミダブルサイズでもきしみ音がする事があります。
きしみに強いセミダブルやダブルサイズの収納ベッドが欲しい方は、引き出し式収納ベッドやチェストベッドを選ぶようにしましょう。
収納ベッドのきしみ対策方法
現在使用している収納ベッドからきしみ音がする場合には、
- フレームの歪みをチェック
- ネジの増し締めをする
- パッドを敷く
の3つの対策を取るようにしましょう。
1.フレームの歪みをチェック
新品の収納ベッドできしみ音がする場合には、組み立てた時にフレームが歪んでいる可能性があります。
チェストベッドや跳ね上げ式ベッドは比較的歪みが少ないですが、引き出し式収納ベッドはご自身で組み立てる部分が多いので、一人で作業をしていると歪みに気づかないケースがあります。
そういった場合には、一度フレームを締め付けているネジを緩めて、フレームの縦・横の寸法に狂いがないかを確認しながら少しずつネジを締めていきましょう。
2.ネジの増し締めをする
新品の時には静かだった収納ベッドが、最近になってきしみ音がしている場合には、ネジの緩みが考えられます。
ネジは半年ほどで次第に緩んできて、フレームとフレームの間に隙間が出来る事で、木材同士が擦れあう音がします。
そのため、半年に1度は全てのネジの増し締めを行うようにしましょう。
3.パッドを敷く
フレームの歪みやネジの緩みがない場合でも、稀にきしみ音がする事があります。
木材の当たる角度や湿気などでも音が大きくなる事があるので、気になる場合には床板の下にきしみ防止パッドを敷くようにして下さい。
比較的小さなきしみ音であればフェルトで十分ですし、大きなきしみ音がしている場合にはEVA樹脂パッドがおすすめです。
厚みがあると床板がたわんで余計きしみ音がする事があるので、出来るだけ薄手のしっかりした素材を敷くようにしましょう。
きしまないおすすめ収納ベッド
新婚夫婦の場合、ギシギシと音がするとせっかくのムードが台無しですよね?
また赤ちゃんと添い寝をする場合にも、きしみ音がすると子供が目を覚ます事があります。
そのためこれから収納ベッドを購入される方は、きしみにくいベッドを選ぶようにしましょう。
引き出し式収納ベッド・チェストベッド・跳ね上げ式ベッドのそれぞれできしみにくいベッドを3種類ずつご紹介しますので、是非参考にして下さい。
収納付きベッド 引き出し付き 木製 棚付き 宮付き コンセント付き
収納付きベッド 引き出し付き 木製 棚付き 宮付き コンセント付き
引き出し式収納ベッドで、きしみに強いのがこちらの商品です。
抜群の強度を誇る「クロス構造」を採用していて、耐荷重は200㎏となっています。
また床板の裏面には、きしみ音防止の「緩衝シール材」も貼り付けてあります。
マットレスはボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの2種類が用意されていますが、きしみ音がしにくいのは耐圧分散性に優れているポケットコイルマットレスです。
スリム棚・多コンセント付き・収納ベッド Reallt リアルト
スリム棚・多コンセント付き・収納ベッド Reallt リアルト
Reallt リアルトは、奥行き10㎝のスリムヘッドボードが特徴の引き出し式収納ベッドです。
300㎏の静止荷重試験に合格した頑丈フレームなので、マットレスはもちろん敷布団でもご使用する事が出来ます。
スリムなヘッドボードの両サイドに2口コンセントが付いているので、スマホやタブレットだけでなく音楽プレーヤーや、照明など使い勝手の幅が広がる収納ベッドです。
工具いらずの組み立て・分解簡単収納ベッド Lacomita ラコミタ
工具いらずの組み立て・分解簡単収納ベッド Lacomita ラコミタ
転勤族に嬉しい簡単に組み立てが出来るのが、Lacomita ラコミタの引き出し式収納ベッドです。
元々空いてある穴に、金具を差し込むだけで組み立てが完了するので、一人でも3分で完成させる事が出来ます。
ボルトを使用しないのでフレームの歪みが少なく、増し締めの必要もありません。
また静止荷重は400㎏と非常に高いので、強度面も安心の収納ベッドです。
薄型宮付き 頑丈ボックス収納 ベッド 引き出し5杯
チェストベッドできしみ音に強いのが、こちらの商品になります。
4杯の浅型引き出し、1杯の深型引き出し、長物収納エリアと収納力が抜群に高く、耐荷重も500㎏と頑丈設計になっています。
長物収納エリアには底板が付いているので、荷物がほこりを被りにくいのもおすすめポイントです。
スライド収納付き 大容量チェストベッド Every-IN エブリーイン
スライド収納付き 大容量チェストベッド Every-IN エブリーイン
Every-IN エブリーインは、本棚も付いているチェストベッドです。
ヘッドボードにキャスター付きの本棚が付いているので、コミックやDVDなどを収納するのに便利です。
耐荷重は200㎏と高いですし、JIS基準をクリアしているので信頼性が高い収納ベッドです。
棚・コンセント付き大容量すのこチェストベッド Salvato サルバト
棚・コンセント付き大容量すのこチェストベッド Salvato サルバト
Salvato サルバトは、床板がすのこ仕様のチェストベッドです。
マットレスはもちろん布団を敷く事も出来ますし、耐荷重も180㎏と頑丈に作られています。
チェストベッドは湿気やカビに弱いデメリットがありますが、Salvato サルバトなら湿りがちな寝具もサラサラと快適に保つことが出来ます。
国産 木製 跳ね上げ式収納ベッド 宮付き
絶対にきしまない跳ね上げ式ベッドが欲しい方は、こちらの商品がおすすめです。
奥行き9㎝の薄型ヘッドボードには、棚と2口コンセントが付いています。
耐荷重は500㎏頑丈ですし、国産ガス圧シリンダーを使っているので開閉もスムーズです。
Fフォースターの低ホルムアルデヒド製品なので、赤ちゃんがいるご家庭でも安心してご使用する事が出来ます。
国産頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッド Long force ロングフォルス
国産頑丈すのこ跳ね上げ式大容量収納ベッド Long force ロングフォルス
跳ね上げ式ベッドの中でも特別頑丈に作られているのが、こちらのLong force ロングフォルスです。
耐荷重は600㎏と、あらゆるベッド中でも最大級の頑丈さを誇っています。
布団を使いたい方におすすめの商品で、すのこ仕様の床板を折り曲げる事で敷布団を部屋干しする事が出来ます。
Fフォースターの低ホルムアルデヒド製品なので、喘息などのアレルギーがある方でも安心です。
通気性抜群 棚コンセント付 跳ね上げベッド Prostor プロストル
通気性抜群 棚コンセント付 跳ね上げベッド Prostor プロストル
Prostor プロストルは、コスパに優れた跳ね上げ式ベッドです。
耐荷重は150㎏とそれ程高くないですが、床板とフレームの間にクッション材があるのできしみ音がしにくい構造になっています。
床板はすのこに特殊な布を被せてあるので、通気性が良くほこりも入りにくくなっています。
1万回の開閉テストに合格している跳ね上げ式ベッドなので、長く愛用したい方におすすめです。
まとめ
きしみやすい収納ベッドの特徴としては、耐荷重が低い商品や薄型マットレスを使うチェストベッドや跳ね上げ式ベッドがあります。
収納ベッドからきしみ音が聞こえたら、フレームの歪みをチェックしてネジの増し締めを行いましょう。
きしまない収納ベッドのおすすめとしては、Lacomita ラコミタやEvery-IN エブリーイン、Long force ロングフォルスがあります。