マットレスに直接脚が付いている「脚付きマットレス」は、値段も手ごろで搬入や組み立てが簡単に出来るベッドです。
そのため一人暮らしを中心に人気がありますが、気になるのがメリット・デメリットではないでしょうか?
通常のベッドと形状が異なるので、購入してから後悔する事がないように、脚付きマットレスの特徴や選び方をチェックをするようにしましょう。
脚付きマットレスのメリット
脚付きマットレスは無駄な機能を省いているシンプルな構造なので、若い方を中心に年々人気が高くなっています。
そんな脚付きマットレスのメリットとしては、
- コンパクトで邪魔にならない
- 組み立て・設置が簡単
- 移動が簡単
- 掃除が楽
- ベッド下を活用できる
- 日中はソファーとしても使える
- 値段が安い
- 湿気やカビに強い
- きしみが少ない
- 足をぶつけても痛くない
と言った事が挙げられます。
1.コンパクトで邪魔にならない
脚付きマットレスは、ヘッドボードやフットボード、棚などが一切ついていません。
そのため、ベッド自体がコンパクトで置き場所を選ばないメリットがあります。
2.組み立て・設置が簡単
インターネットでベッドを購入する場合、基本的に設置や組み立てはご自身でする必要があります。
その点脚付きマットレスは、開梱したらマットレスの裏に脚を取り付けるだけで組み立てが完了します。
購入してすぐに使い始める事が出来るので、忙しいビジネスマンにもおすすめです。
3.移動が簡単
引っ越しやお部屋の模様替えが多いご家庭では、ベッドを移動させるのも一苦労ですよね?
しかし脚付きマットレスは、通常のベッドと比べるとかなり軽量に作られています。
大人二人がいれば、簡単にベッドを移動する事が出来るので、転勤族のベッドとしても人気が高くなっています。
4.掃除が楽
収納ベッドやフロアベッドは、ベッド下に空間がないので掃除をするのも一苦労です。
しかし脚付きマットレスは、ベッド下に空間が広がっています。
脚の長さは15㎝程度あるので、掃除機のヘッドも問題なく入りますし、お掃除ロボット「ルンバ」を使う事も出来ます。
衛生的な環境を整えたいご家庭にも、脚付きマットレスは最適です。
5.ベッド下を活用できる
脚付きマットレスでは、脚の長さを選べるタイプもあります。
脚を長くすればベッド下に収納ケースを置くスペースを確保出来ますし、短い脚を選択すればロースタイルの生活を楽しむ事が出来ます。
生活スタイルに合わせて使い分ける事が出来るのも、脚付きマットレスの魅力です。
6.日中はソファーとしても使える
一人暮らしでベッドを置くと、テーブルやソファーを置くスペースがなくなります。
しかし脚付きマットレスは、布団を片づける事でソファーやテーブル代わりにする事も出来ます。
特に分割式脚付きマットレスでは、二つのソファーとして活用出来るので非常に便利です。
7.値段が安い
無駄な機能を全て省いてある脚付きマットレスは、値段も一般的なベッドと比べて安い傾向にあります。
そのため、マットレスのグレードやサイズをワンランクアップさせる事も可能です。
8.湿気やカビに強い
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われていますが、その湿気はマットレスの裏面に溜まります。
しかし脚付きマットレスは、フレームがない上にベッド下には空間が広がっています。
またヘッドボードもないので、四方八方から空気が入り込みやすく湿気にくいベッドと言えます。
寝汗をかいてもすぐに乾燥するので、カビが気になる方におすすめのベッドです。
9.きしみが少ない
木材やネジを多用しているベッドは、木や金属が擦れあう事で「きしみ音」がする事があります。
しかし脚付きマットレスは、部材が少なく木材やネジの使用も最小限に抑えてあるので、きしみ音が気になる事もありません。
10.足をぶつけても痛くない
小さな子供がいるご家庭では、フレームに足をぶつけて痛い思いをする事があります。
またベッドフレームの角は尖っているので、頭や顔をぶつけると大怪我をする危険性もあります。
しかし脚付きマットレスなら、柔らかいマットレスだけなので子供がぶつかっても怪我をする心配がありません。
脚付きマットレスのデメリット
このように脚付きマットレスには、たくさんの魅力が詰まっています。
しかし、
- 寿命が短い
- マットレスの交換が出来ない
- 枕元に小物を置けない
- 収納ケースを詰め込むと通気性が悪くなる
- マットレスを直置きするとカビが生える
- 高級感がない
と言ったデメリットがあるので注意が必要です。
1.寿命が短い
脚付きマットレスは、片面しかマットレスを使う事が出来ません。
マットレスは2~3か月に一回上下と表裏をひっくり返す「ローテーション」を行う事で、寿命を延ばす事が出来ます。
しかし脚付きマットレスは上下のローテーションは出来ますが、表裏をひっくり返す事が出来ません。
マットレスを裏返して使えないので、腰やお尻など重たい部分が部分的にへこみが出来やすく寿命が短くなっています。
2.マットレスの交換が出来ない
脚付きマットレスは、マットレスに直接脚を取り付けています。
そのためマットレスが痛んでしまっても、マットレスだけの交換する事が出来ません。
「マットレスの寿命=脚付きマットレスの寿命」となってしまうので、注意しましょう。
3.枕元に小物を置けない
就寝前にスマホをチェックする人は多いと思います。
宮付きベッドであれば、使い終わったスマホを棚に置く事も寝ている間に充電する事も出来ます。
しかし脚付きマットレスは、棚やコンセントが付いていないのでスマホや眼鏡、本と言った小物を置くには適していません。
4.収納ケースを詰め込むと通気性が悪くなる
脚付きマットレスは、ベッド下に多くの収納ケースを置く事が出来ます。
しかし収納ケースを無理やり詰め込んでしまうと、通気性が悪くなり湿気やカビの原因になります。
脚付きマットレスの下に収納ケースを置く場合は、5㎝程度で良いので高さに余裕を持たせるようにしましょう。
5.マットレスを直置きするとカビが生える
「脚を取り付けるのが面倒くさい」と言った理由で、マットレスを直置きする方もいらっしゃいますがこれは絶対にやめてください。
マットレスを直置きすると、寝汗による湿気がマットレスの裏面に溜まってしまい、乾燥出来なくなります。
すぐにカビが生えてしまい、場合によってはフローリングまで傷めてしまう事もあります。
脚付きマットレスが届いたら、すぐに脚を取り付けて通気性を確保しましょう。
6.高級感がない
シンプルなデザインの脚付きマットレスは、どんなインテリアとも相性が良くなっています。
但しローベッドやレザーベッドのような高級感はありません。
学生や新社会人のベッドとしてはおすすめですが、役職が付いている方のベッドとしては物足りないかもしれません。
脚付きマットレスの選び方
脚付きマットレスは、ヘッドボードやフットボードが付いていない分サイズもコンパクトになっています。
そのため一人暮らしなど限られたスペースに置くベッドとして人気が高いですが、選ぶ時には、
- サイズ
- 分割or一体型
- マットレスの種類
に注目すると失敗しなくて済みます。
1.サイズ
脚付きマットレスのサイズは、
ベッドサイズ | 幅 | 長さ | 人数 |
セミシングル | 80~85cm | 195㎝ | 1人用 |
シングル | 90~100cm | 195㎝ | 1人用 |
ワイドシングル | 110㎝ | 195㎝ | 1人用 |
セミダブル | 120cm | 195㎝ | 1人用 |
ダブル | 140cm | 195㎝ | 2人用 |
ワイドダブル | 150~155㎝ | 195㎝ | 2人用 |
クイーン | 160~180cm | 195㎝ | 2人用 |
キング | 180~200cm | 195㎝ | 3人用 |
ワイドキング | 200㎝~ | 195㎝ | 3人用・4人用 |
となっています。
ヘッドボードやフットボードがないため、「マットレスのサイズ=ベッドサイズ」です。
また脚付きマットレスは、子供や女性にも人気が高いので一般的なサイズに加えて、長さ180㎝のショート丈も豊富に揃っています。
幅の目安
脚付きマットレスの幅の目安は、「肩幅+40㎝」となります。
女性の肩幅の平均が41㎝、男性の肩幅の平均が45㎝程度なので、平均的な体格の女性や子供であればセミシングルサイズでも問題ありません。
一方、夫婦など二人で脚付きマットレスを使う時には、「女性の肩幅+男性の肩幅+60㎝」になります。
二人用ベッドと言えばダブルサイズが人気ですが、実際には少し狭く感じる事があるので注意してください。
長さの目安
脚付きマットレスの長さの目安は、「身長+15㎝」となっています。
身長が165㎝未満の女性や子供の場合、通常のシングルサイズでも良いですが、長さが180㎝のショート丈の脚付きマットレスでも大丈夫です。
2.分割or一体型
脚付きマットレスには、
- 分割式
- 一体型
の2種類があります。
どちらにするか迷うところなので、それぞれのメリット・デメリットをご説明したいと思います。
分割式脚付きマットレスのメリット・デメリット
分割タイプは、マットレスが2分割されています。
そのため、
- 搬入・移動が簡単
- 日中はソファーとして使いやすい
- 一人でも組み立て・設置が可能
- 寝心地が良くない
と言ったメリット・デメリットがあります。
一番の注意点は、マットレスのつなぎ目の寝心地です。
スプリングマットレスは、加重が加わった部分が凹んで耐圧を分散してくれますが、分割式脚付きマットレスの場合、腰骨付近につなぎ目が来るので耐圧分散は期待出来ません。
つなぎ目の寝心地が気になる場合には、分厚いベッドパッドを敷いてその上からシーツをかけるようにしましょう。
一体型脚付きマットレスのメリット・デメリット
一方、一体型脚付きマットレスは、分割式脚付きマットレスに比べると寝心地は格段に良くなっています。
特に体重が重たい男性の場合、マットレスに沈み込む量が多いので、一体型脚付きマットレスの方が快適に睡眠を取る事が出来ます。
搬入も分割式脚付きマットレスに比べると重たくなりますが、大人二人で設置をする分には問題ありません。
3.マットレスの種類
同じ脚付きマットレスでも、選ぶマットレスによって寝心地は大きく異なります。
脚付きマットレスで主流になっているのは、
- ボンネルコイルマットレス
- ポケットコイルマットレス
の2種類です。
ボンネルコイルマットレスのメリット・デメリット
ボンネルコイルマットレスは、1本のコイルが連結していて面で体を支える構造になっています。
そのため、
- 通気性が良い
- 寿命が長い
- 寝心地は硬め
- 耐圧分散性は低い
と言ったメリット・デメリットがあります。
中が空洞になっているので通気性に優れていて、湿気やカビに強いマットレスです。
また荷重が一点に集中しないので、マットレスの寿命も長い傾向にあります。
但し、寝心地が硬めで耐圧分散性に乏しいので、腰痛持ちの方にはおすすめ出来ません。
ポケットコイルマットレスのメリット・デメリット
一方ポケットコイルマットレスは、コイル一つ一つが袋に入って独立しています。
点で体を支える構造になっているので、
- 通気性は良くない
- 寿命は短い
- 寝心地は柔らかめ
- 耐圧分散性に優れている
と言ったメリット・デメリットがあります。
袋に入っているため通気性はあまり良くなく、一か所に荷重が集中しやすいので寿命も短いデメリットがあります。
しかし腰や肩、足など体重が重たい部分をしっかりサポートしてくれますし、寝心地も柔らかいので体重が軽い女性や子供のマットレスとしては最適です。
まとめ
脚付きマットレスは、組み立てや移動が簡単で値段も比較的安いメリットがあります。
しかしマットレスだけの交換が出来ないので、痛んできたら脚付きマットレス毎交換しなければいけないデメリットがあります。
脚付きマットレスを選ぶ時には、サイズ、分割or一体型、マットレスの種類に注目するようにしましょう。